四川省、ミニSLの旅、芭石鉄道を行くー18、都江堰にて

電気自動車というのは、3人掛け4列ほどの大きさだ。
随分、順番待ちの列があるが、次々くるからあまり待たなくてもいい。
順番がきたので席についたら、
「?????」今回だけなかなか発車しない。
「おかしいなあ」と思っていると、ちょっと先の方が何やら騒がしい。
そのうち、周りの人が集まり始めた。電気自動車の職員達も走ってその方に集まって行く。
「何やろ?我々の車両の人達も気になってそわそわしだした」
「どうも向こうで喧嘩してるらしいで」
なかなか収まらない。
「喧嘩やなくて、女の人が殴られて倒れてるらしい」
だんだん情報が入って来た。
「日本やったらすぐに救急車が来るのに」とか言い合うが一向に来ない。
「中国は救急車がきてもお金がなかったら乗せてくれへんらしいで」
いろいろ言い合って待ってるとやっと静まって来た。人も解散し、職員達も帰ってきた。
さあ、出発だ。
帰ってきた電動自動車の運転手が興奮して乗客に説明している。
どうやら、若い男がいきなり女の人に殴りつけたのだそうだ。
女の人が何かいやなことを言ったのかどうかはわからない。
それで、
「中国の女の人はきついからえげつないこと言うたんとちゃうか?」とか
「中国の若い男は優しいから女の人叩くの見たこと無いし、信じられへんなあ」とか
いろいろ勝手な事を私たちは言い合って通り過ぎたが、もう何もなかった。

車は最後の魚嘴に着いた。
ここの流れはかなり急だ。ここにも吊り橋はあったが、さっきの橋より小振りで良く揺れる。
「もうゆするのやめんかいな」と言いたいくらい皆さんふざけながら渡っている。

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帰りの電気自動車は何事もなくすんなり着いた。
公園の中では老人達が思い思いに鳥籠を持ち寄って、木にぶらさげている。
こういうのは中国で良く見る光景だ。
北京の街かどでも見たし、上海でも見た。
鳥籠を外の木にぶら下げて、鳥を外の気に触れさせているのだろうか。
そうなると街角よりこういう公園の中の方がいいだろう。
多分老人は無料だったりするからこういう処に自由にではいりできるのだ。

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「あれっ?」ポリスボックスみたいな公安の詰め所がある。
「あそこにいるのはさっきの事件の関係者かなあ?」
わからんけど興味深々だ。
「いったいどうなったんやろ?」

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気にはなるけど関係ない我らは用がすんだら成都に帰るのだ。


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