CATEGORY

最近読んだ本、「本売る日々」、「Newton 2024年3月号」。

「本売る日々」 青山文平。 あじあん 「貝原益軒 読書の楽しみ 色を好まずして悦び深く・・・」 松月堂、松月平助は本屋である。 店を構えていうよりは、本を背負って、村々の有力者宅を歩いてめぐる。 それを待ってくれている知識人たちもいるのだ。 本の話ができるのがありがたいのだ。 小曽根村の名主、惣兵衛は今年71歳のはず。 後添えをもらったという噂。しかも17歳。なぜ? どうして? 貝原益軒の「楽訓」 […]

最近読んだ本、「存在のすべてを」、「大作家でも口はすべる 文豪の本音・失言・暴言集」。

「存在のすべてを」。 塩田武士 著。 あじあん 前代未聞「二児同時誘拐」の真相に至る「虚実」の迷宮!真実を追求する記者、現実を描写する画家。 いきなり誘拐。 また、誘拐。 まさか同一犯か? まさか陽動作戦か? 緊張する捜査陣。慌てふためく対応班。 敵の方が上手を行ってるではないか。万全を期したつもりが・・ 後の方が本命か? しかし、やっぱり金の受け渡しが問題だ。 暴走マルK・・ 無理もない。 そし […]

最近読んだ本、「Q」、「まぼろしを織る」。

「Q」 呉勝浩 著。 あじあん おまえは輝け。太陽が嫉妬するくらい。 とても面白い。 爺さんにはついていかれへんくらい。ネットゲームの時代。SNSの時代。仮想空間の時代。 ハチは町谷亜八。辰岡と組んで清掃作業の毎日だ。 オトコオンナと呼ばれるキツい女ではあるが、執行猶予中の身、「はみ出し」は慎まねばならんのだ。 時々気晴らしに爺さんからもらったアウディをぶっ飛ばす。 ある日、姉のロク(睦深)から連 […]

最近読んだ本、「十角館の殺人」、「紀州 木の国・根の国物語」。

「十角館の殺人」 絢辻行人 著 あじあん 謎の十角館、仲間が次々と殺されていく。次は誰だ。 舞台は謎の無人島。角島。 ある日、ある時、K**大学推理小説研究会の面々があの十角館で合宿することになった。 そこには、有名な建築家、中村青司の青屋敷があったところだ。半年前に火事があって、中村青司夫婦と使用人夫妻が焼死したいわくつきの場所でもある。しかもそれは謎の四重殺人と言われている。その島にやはり中村 […]

最近読んだ本、「岬」、「一線の湖」

「岬」 中上健次 著。 あじあん 熊野の山と海。血と性と貧困と暴力と差別。 ・岬 秋幸は母と、母が再婚した義父の家に暮らしている。土方仕事の毎日。親方は母が前夫とのあいだにもうけた異父姉、美恵の旦那。 実父がいる。母が、前の夫と死別し今の義父と再婚する前に付き合った男、あくどい男だ。 火付け男? 他人の物を奪うのに躊躇いがない? 子供の頃自殺した異父兄がいた。母と母の前夫のあいだに生まれた子で、母 […]