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最近読んだ本、「上海、女の挽歌」、「エピクロスの処方箋」。

上海、女の挽歌 江刺家丈太郎 著 上海の隠れ家で、ひっそりと文豪魯迅が息を引き取った。 とても面白い、ノンフィクション。 大戦中。 魔都と呼ばれた上海。 その地に何らかの形で関わって、歴史に名を刻んだ男たち、女たち。 内山完造や魯迅。秋瑾や梅屋小吉、孫文。蒋介石。宋家の三姉妹。 尾崎秀実。 毛沢東と周恩来。 李香蘭。 彼らの傍らに女性が居た。 妻であったり、恋人であったり、パートナーであったり、保 […]

最近読んだ本、「浪華燃ゆ」、「虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ」。

「浪華燃ゆ」。 伊東潤 著 「わしは己に厳しくあらねばならぬ。この男はすべての不正を許さない。」 戦乱がなくても、黒船が来なくても、目に見えた何かが分からなくても、静かに国が壊れて行く時がある。 大塩平八郎が生きた時代。 大阪は商人の都市である。実は武士が少ない。 役所も手が回らん。当然悪いやつが増える。 こんなときに不正がはびこる。賄賂、みのがし、つけとどけ・・・お主も悪よのう・・・ いつの世も […]

最近読んだ本、「砂の器 映画の魔性」。

「砂の器 映画の魔性」。 樋口尚文 「観客はなぜ感動したのか」 わしは、つい最近の映画の再放送をテレビで見た。 もっと、ずっと前にも確か、見たことがあったけど、すっかり忘れてた。 そしてやっぱり、あの場面。 和賀英良がピアノを弾きながら管弦楽の指揮をする。 ピアノ協奏曲的な、「宿命」。先に音楽に惹き込まれていく。 どんどん盛り上がる。美しもドラマチックな曲が流れて行く。 いつしか、画面は、本浦千代 […]

最近読んだ本、「ユージニア」、「無常商店街」。

「ユージニア」。 恩田陸 著 「青澤家の「忘れられた祝祭」とは」 又、この街に帰ってきた。 ひたすら事件のことを調べてた、あの日は。 地元の旧家、誰もが知ってる名士の家。そのハレの日に起こった世にもおぞましい事件。 あれからどれほどの時がたったのか。 私が調べたことはどれほどの意味があったのか。 一体誰が? そして、本当に犯人が? 事実とは何か? とても面白い。 まるで、帝銀事件みたいな出来事であ […]

最近読んだ本、「小説伊勢物語 業平」

「小説伊勢物語 業平」 高木のぶ子 著 「現代に蘇るプリンスの恋」 すばらしい。 とても面白い。 読み始めて一気に惹き込まれた。 これはタダモノではない。単なる古典現代文読み下しの類ではまったくない。 いにしえの時代の流儀、物語ワールド。 婉曲。仄めかし。 皆までいえば無粋ではないか。 秘めたる想い。 もののあはれを歌で語る。 そこにある生き様の熱量は、ことば書きをそのまま読んでも、今の世の人に十 […]