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最近読んだ本、「類」、「土と脂」。

「類」。 朝井まかで 著。   あじあん あなた働いてくれませんか。もう限界なんです。 森類。かの有名な森鴎外の子供だ。 日本を代表する文豪を父に持ったら、子供はどんな育ち方をするんやろ。 興味はある。 軍医のえらいさんでもあるし、とても謹厳実直のイメージがある。 馬に乗って役所に通う。髭を生やしてる。 家にはばあやがいてる。 書斎にこもって難しい顔で葉巻をくゆらしてる。 本当はどやった […]

最近読んだ本、「風よ僕らに海の歌を」、「絵師の魂 渓斎英泉」。

「風よ僕らに海の歌を」 増山実 著 あじあん 「あるもんで作るイタリア料理店、アルモンデとは」 あの戦争が宝塚の街に、イタリア料理を運んできた。 「人生で、予想できることがひとつだけある。それは、予想もしないことが起こるということだ」 さあ、食べよう。歌おう。踊ろう。 戦争中にある日、突然イタリアが同盟軍から敵になってしまった。 イタリアが連合国に無条件降伏してしまったからだ。 そして、ジルベルト […]

最近読んだ本、「板上に咲く」、「罪名、一万年愛す」。

「板上に咲く」。 原田マハ 著。 あじあん 「世界のムナカタ、ここに誕生」 ずっと前に大原美術館に行った時に、陶芸家、河井寛次郎の作品の部屋があった。 そのすぐ側に、棟方志功の作品が展示されてる部屋があった。 ような記憶がある。 なんか、関連があるんかなあって漠然と不思議やったけど、この本を読んでようわかった。 柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎達、民芸運動の創始者たちと出会った事が棟方が世に出るきっか […]

最近読んだ本、「アンサンブル」、「海を破る者」。

「アンサンブル」 志川節子 著 あじあん 「カチューチャかわいや別れのつらさ せめて淡雪とけぬ間と 神にねがひをララかけましょか」 日本の歌はここから始まった? 知らんけど。 長野の田舎から出てきた、中山晋平は縁あって島村抱月(瀧太郎)の家の書生となる。 そこは、時代を切り拓く気鋭の文学者の家。 毎日が刺激に満ちている。 坪内逍遥が切り開いた演劇の世界。文芸協会、演劇研究所。 そこで抱月は、それを […]

最近読んだ本、「天国でまた会おう」、「デウスの城」

「天国でまた会おう」 ピエール・ルメートル著 あじあん 休戦はすぐそこまで。誰ももう戦いたくない。そんな時、中尉が方からぶつかってきた。 アルベール・マイヤールはフランス軍の一兵卒。ドイツとの戦場にいる。 戦いたくないのに砲弾が降って来る。 目の前で爆発。吹き飛ばされる兵士がいる。 そして、ブラデル中尉。彼は何をしている? なんだかおかしいではないか。 気になる。 そして、ある時、砲弾が爆発した跡 […]