最近読んだ本、「幽玄F」、「求道の越境者・河口慧海」。
「幽玄F」 佐藤究 著 あじあん 「少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく」 易永透は飛行機好き。11歳で初めて飛行機、エアバスA320に乗った。 それ以来、ずっと飛行機に取り憑かれている。 中学2年で両親が離婚。祖父に預けられた。真言宗のお寺。祖父は住職。 そして、彼の、飛行機を見つめるひたむきな人生が始まった。 それが、具体的には何なのかはまだわからない。 中学生のある時、友達に誘われて自衛隊三 […]
本
「幽玄F」 佐藤究 著 あじあん 「少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく」 易永透は飛行機好き。11歳で初めて飛行機、エアバスA320に乗った。 それ以来、ずっと飛行機に取り憑かれている。 中学2年で両親が離婚。祖父に預けられた。真言宗のお寺。祖父は住職。 そして、彼の、飛行機を見つめるひたむきな人生が始まった。 それが、具体的には何なのかはまだわからない。 中学生のある時、友達に誘われて自衛隊三 […]
「まいまいつぶろ」。 村木嵐 著。 あじあん 「まいまいつぶろと呼ばれ蔑まれた君主がいた」 名君と謳われた八代将軍徳川吉宗。 その長男、長福丸。何の因果か、片手片足が動かない。口がきけない。 おまけに歩く度にお漏らし。 大変だ。 これで将軍を継げるのか? あるいは、弟、小次郎丸を擁立? お決まりのお家騒動? しかし、鳥の声、風の声すら聞こえるという男がいた? 大岡兵庫。 彼を持ってすれば、後継の口 […]
「カメオ」。 松永K三蔵 著。 あじあん 「犬がカメオか? 亀夫が犬か? 行けっ、行けっ!!どこまでも」 すばらしい。とても面白い。 この作家のユーモア大好きだ。 日常の中の非日常。普段暮らしの不条理、非条理。 なんでもないような、ありきたりの話やのに、その疾走感に鷲掴みにされてしまう。 高見は神戸の物流会社に勤務するサラリーマン。施設保全が担当だ。休みの日はロードバイクで汗を流す。 ある時、須磨 […]
「怪物の木こり」。 倉井眉介 著。 あじあん 「連続殺人鬼の弁護士を襲う怪物とは」 なんと恐ろしい。なんと気持ち悪い。 平気で人を殺す男がいる。何のためらいもない。良心の呵責もない。 とんでもないサイコパス。しかも頭脳犯。 二宮彰、弁護士である。 なんだか、ホラーものみたいで、ちょっといやな感じもするなあって思いつつ読む。 しかし、なんだか面白い。なんだか惹きつけられる。 そのサイコパスが、逆に襲 […]
「類」。 朝井まかで 著。 あじあん あなた働いてくれませんか。もう限界なんです。 森類。かの有名な森鴎外の子供だ。 日本を代表する文豪を父に持ったら、子供はどんな育ち方をするんやろ。 興味はある。 軍医のえらいさんでもあるし、とても謹厳実直のイメージがある。 馬に乗って役所に通う。髭を生やしてる。 家にはばあやがいてる。 書斎にこもって難しい顔で葉巻をくゆらしてる。 本当はどやった […]