最近読んだ本、「ふりさけ見れば 上下」。
「ふりさけ見れば 上下」。 阿部龍太郎 著。 あじあん 「日本『国』の礎を築くため、検討しに託された密命とは」。 遣唐使、阿倍仲麻呂は唐の都、長安で大活躍。 とうとうあの難関、科挙の試験にも合格して、高級官僚の道をまっしぐらに進んでる。 妻、張若晴の叔父、張九齢の助力もあって、次々と要職をゲットする。 時はあたかも玄宗皇帝と楊貴妃の時代。 わしでも知ってる絢爛豪華な時代の話だ。 話は変わるけど、コ […]
本
「ふりさけ見れば 上下」。 阿部龍太郎 著。 あじあん 「日本『国』の礎を築くため、検討しに託された密命とは」。 遣唐使、阿倍仲麻呂は唐の都、長安で大活躍。 とうとうあの難関、科挙の試験にも合格して、高級官僚の道をまっしぐらに進んでる。 妻、張若晴の叔父、張九齢の助力もあって、次々と要職をゲットする。 時はあたかも玄宗皇帝と楊貴妃の時代。 わしでも知ってる絢爛豪華な時代の話だ。 話は変わるけど、コ […]
「イラク水滸伝」。 高野秀行著。 あじあん 現代最後のカオス、謎の巨大湿地帯へ。 素晴らしい。感動のノンフィクション。 旅行記というか、滞在記というか、探検記というか、冒険機というか、圧巻のノンフィクションであった。 本書、カバー裏より。 ::::: 中国四大奇書「水滸伝」は、腐敗と悪政がはびこる宋代に、町を追われて住めなくなった豪傑たちが、普通の人が近づけない湿地帯の中に続々と集まり、政府軍と戦 […]
「永遠と横道世之介」上、下。 吉田修一 著。 あじあん 「なんでもない一日のような人だった。」 横道世之介、38歳、カメラマン。 どこにでもいるような、けど、どこにもいないような。平凡なようであり得ない。 子供のように単純、明快、おばかで、憎めない、けど、悟りと諦念がどこかに。 ・・・ 「ドーミー吉祥寺の南」 いつのまにか、ムーさんの子ども、一歩がやってきた。引きこもり少年は引きこもり中。ご飯は食 […]
「夜果つるところ」。 恩田陸 著。 あじあん 謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。 恩田陸によるミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』作中で、幻の作家・飯合梓の唯一の著作として登場する『夜果つるところ』。という設定だ。『鈍色幻視行』は読んでないんでその心は、わからん。後で読んでみんとあかんのだ。 さて、 昭和初期、山間の遊郭、「墜月荘」。「私」は「三人の母」とともにーー明けない夜を生きて […]
「時計泥棒と悪人たち」。 夕木春央 著。 あじあん 蓮野は帝大の法科を卒業し、銀行に5ヶ月勤めたのち、泥棒になった。 いきなり大正が立ちあがる。 ええですなあ。のんびり長閑な古き良き時代。 でも、泥棒がいる。殺人犯もいる。 犯罪が起きる。 油絵画家の井口がつっこみ、元泥棒の蓮野が解きほぐす。 とても面白い。 あじあん ・加右衛門氏の美術館 蓮野は帝大の法科を卒業し、銀行に5ヶ月勤めたのち、泥棒にな […]