134、西安の旅、最後の晩飯は「沙鍋」を食う。

水墨画留学の時の杭州暮らしをコロナ妄想的に振り返る話が続く。

 

小吃街の沙鍋屋さん。

さて、晩飯の時間だ。

本日は狙いがある。いつもこの小吃街を通っててとても気になってた店がある。

沙鍋って書いた店。

いつも行列ができている。

土鍋料理みたい。

素焼きの鍋が練炭かな、ゴーゴーとすごい火力で炙られている。

見てるだけで食欲がわく。

いろんな具材がグツグツしてる。

とても美味しそう。

ただし、問題がある。これもイスラム料理だ。やってる人がウィグル族みたい。

となると、酒が飲めない。たまに飲ませれくれるとこがあるけど、ほぼ間違いなくダメだ。

しかし、これであきらめてしまうのは残念だ。

酒は後で飲んだらええやんか。

行こう。

 
あじあん

お店に並ぶ。

お店に並ぶ。道の向かい側だ。

店に着いたらもちろん行列だ。というか、人はいっぱいやけどどこが前でどこが後ろかさっぱりわからん。

ここのシステムはちょっと変わってる。

腰の低い丸パイプ椅子が2個要るのだ。

1個に座って、もう1つに鍋を乗せる。だから、2つセットで空かないと次の人にならないのだ。

どんな順番か、誰が先か、誰の次か、さっぱりわからん。

道を渡って、お店を仕切ってるお姐さんに聞きにいく。

向かいで適当に待ってたら呼ぶからという。

ええんかいなと不審に思いつつもそうするしかない。

ともかく待ってた。ラーメンやご飯もんやったら回転が早いけど、鍋は熱いんでなかなか食い終わへん。回転は遅い。

じっと待つ。

 
あじあん

さあ、食うぞ。

次やで、とお姐さんが声をかけてくれた。

道を渡って、鍋の具を指定しに行かんとあかん。

ようわからんけど、モツやらなんやらを決める。適当に牛肉らしきものに。

あとは、春雨やら葉っぱ野菜、パクチーなどが入る。

なんかわからんもんも入る。細かい言葉がわからんからしょうがない。

成り行き任せだ。

もちろん豚肉はない。

席にもどって座ってると、熱々どころか、煮えたぎったやつが目の前の椅子の上に運ばれてきた。

フーフーどころではすまへん。口の中がやけど状態やけど、とても美味しい。

もつ系の肉やけど、クセやえぐみは感じへん。

けっこう辛いけど美味しい。

中国人も同じずーずーじゅるじゅる音で食ってはる、

酒はなかったけど、あっても飲んでる暇はなかったかもしれん。

お腹いっぱい。

とても達成感のある晩飯であった。

 
あじあん

タイ、チェンマイのムゥジュム鍋。

土鍋料理といえば、タイ、チェンマイで食ったムゥジュム鍋を思い出す。

同じように素焼きの土鍋に具をいれてぐつぐつ煮込んで食うのだ。

まず、鍋に生卵を入れたら、

野菜がいっぱい。

きのこも入る。

鶏や豚肉、つみれみたいなんも入る。モツも入る。注文したら何でも入る。

いっぱい入ってグツグツしたところで、辛めのタレにつけて食う。

このタレもとても美味しい。

中国のほど、妖しさや強烈さは薄いけど、珍しさ感はたっぷりあって、とても良い。

 
あじあん

残念ながら。

ちなみに西安小吃街というのは今はもうなさそうな感じ。

次に行ったときも是非食いに行きたいと思ってたけど残念だ。

あじあんじゃんくしょん
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