水墨画留学の時の杭州暮らしをコロナ妄想的に振り返る話が続く。
小吃街の沙鍋屋さん。
さて、晩飯の時間だ。
本日は狙いがある。いつもこの小吃街を通っててとても気になってた店がある。
沙鍋って書いた店。
いつも行列ができている。
土鍋料理みたい。
素焼きの鍋が練炭かな、ゴーゴーとすごい火力で炙られている。
見てるだけで食欲がわく。
いろんな具材がグツグツしてる。
とても美味しそう。
ただし、問題がある。これもイスラム料理だ。やってる人がウィグル族みたい。
となると、酒が飲めない。たまに飲ませれくれるとこがあるけど、ほぼ間違いなくダメだ。
しかし、これであきらめてしまうのは残念だ。
酒は後で飲んだらええやんか。
行こう。
お店に並ぶ。
お店に並ぶ。道の向かい側だ。
店に着いたらもちろん行列だ。というか、人はいっぱいやけどどこが前でどこが後ろかさっぱりわからん。
ここのシステムはちょっと変わってる。
腰の低い丸パイプ椅子が2個要るのだ。
1個に座って、もう1つに鍋を乗せる。だから、2つセットで空かないと次の人にならないのだ。
どんな順番か、誰が先か、誰の次か、さっぱりわからん。
道を渡って、お店を仕切ってるお姐さんに聞きにいく。
向かいで適当に待ってたら呼ぶからという。
ええんかいなと不審に思いつつもそうするしかない。
ともかく待ってた。ラーメンやご飯もんやったら回転が早いけど、鍋は熱いんでなかなか食い終わへん。回転は遅い。
じっと待つ。
さあ、食うぞ。
次やで、とお姐さんが声をかけてくれた。
道を渡って、鍋の具を指定しに行かんとあかん。
ようわからんけど、モツやらなんやらを決める。適当に牛肉らしきものに。
あとは、春雨やら葉っぱ野菜、パクチーなどが入る。
なんかわからんもんも入る。細かい言葉がわからんからしょうがない。
成り行き任せだ。
もちろん豚肉はない。
席にもどって座ってると、熱々どころか、煮えたぎったやつが目の前の椅子の上に運ばれてきた。
フーフーどころではすまへん。口の中がやけど状態やけど、とても美味しい。
もつ系の肉やけど、クセやえぐみは感じへん。
けっこう辛いけど美味しい。
中国人も同じずーずーじゅるじゅる音で食ってはる、
酒はなかったけど、あっても飲んでる暇はなかったかもしれん。
お腹いっぱい。
とても達成感のある晩飯であった。
タイ、チェンマイのムゥジュム鍋。
土鍋料理といえば、タイ、チェンマイで食ったムゥジュム鍋を思い出す。
同じように素焼きの土鍋に具をいれてぐつぐつ煮込んで食うのだ。
まず、鍋に生卵を入れたら、
野菜がいっぱい。
きのこも入る。
鶏や豚肉、つみれみたいなんも入る。モツも入る。注文したら何でも入る。
いっぱい入ってグツグツしたところで、辛めのタレにつけて食う。
このタレもとても美味しい。
中国のほど、妖しさや強烈さは薄いけど、珍しさ感はたっぷりあって、とても良い。
残念ながら。
ちなみに西安小吃街というのは今はもうなさそうな感じ。
次に行ったときも是非食いに行きたいと思ってたけど残念だ。