宝頂山の世界遺産、大足石刻を更に巡る。仏教に纏わるいろいろな寓話が彫刻されている。
実に多岐に渡るので壮観だ。
これは、九龍浴太子像だ。
釈迦が誕生した時に、9匹の龍が現れて、暖冷、2種の水を吐き沐浴させたと
いうような寓話に基づくものらしい。
この構図の感じが面白い。龍は龍らしくないけどね。
これは、孔雀明王だ。
孔雀が毒蛇や害虫を食べるように、人にもたらされる害悪を食べてくれる
菩薩仏という事らしい。
結構迫力がある。
そして、地獄巡り。
壁に占める面積は涅槃仏より大きいかもしれない。
地獄のあるとあらゆる責め苦の様子を克明に戯画化して彫っている。
そして、その救いの寓話も一緒に刻されていて、一大絵巻のように
なっている。
それぞれの顔や服装は、戯画化されていても、やはり当時の風俗を
反映したものであろう。そういう見方で見るととても面白い。
こんな感じの人たちが、きっと居たんだ。