四川省、楽山大仏、峨眉山、蜀の桟道の旅-10

空気が薄いからチャッチャと帰ろう
ゆっくり歩いているがやっぱりしんどい。頭も痛い。典型的な高山病の初期症状見たいだ。
それに時計をみたらえらい時間がたっている。もう4時半近い。
あまり綺麗な景色だったのでつい長居をしてしまったのだ。早く帰らないと、成都に着くのは
かなり遅くなるだろう。
まあ、帰ってご飯食べて寝るだけだから遅くなっても構わないのだが。
下りは慎重に下りないと行けない。雪道の下りは危ないのだ。
見ているとおっとっと、すってんころりと転んでいる人が多い。
怖いから、道の端の手すりや岩をつかんで下りようとする。ところが、端の方は、道に雪が
盛り上がって凍っているからかえって滑りやすいのだ。手でつかんで安心した瞬間に足元を
掬われている人が多い。
道の真ん中は皆が分で氷が比較的平らになっているからゆっくり気をつけて下りれば、真ん中
の方が安心なのだ。
歩いていると、焼き芋屋があった。
うまそうだ。
暖かそうだ。
つい買ってしまった。ほこほこで美味しい。1個5元也。
山猿に取られないように注意しないといけない。
峨眉山は猿の名所でもあるようだ。雪がない季節には沢山出没するのだろう。
もう夕方5時近い。少し日が陰ってきた。
こんな位なら夕陽を見る計画にしてきたらよかったなあ。
そう言えば李白にこんな詩がある。
峨眉山月歌
峨眉山月半輪秋
影入平羌江水流
夜発清渓向三峡
思君不見下渝州
皓皓と光る半月の下で峨眉山を見たら、これは画になるだろうなあ。
又来よう。