130、西安の旅、玄奘三蔵の大雁塔へ。

水墨画留学の時の杭州暮らしをコロナ妄想的に振り返る話が続く。

 

大雁塔へ。

雨の中、大慈恩寺へ向かう。

大雁塔はここにある。

ここは言わずと知れた西遊記の「玄奘三蔵」のお寺である。

インド、西域の旅を終えて夥しい経典を持ち帰った玄奘三蔵を讃えて、時の皇帝は、ここに大雁塔を造り経典を納めた。そして、彼をこの寺の僧として迎えた。

知らんけど。

で、ここは、玄奘三蔵を記念する寺と言うことになっている。

実はここも2回目だ。前来た時とあんまり変わってへん、予想に反して地味な佇まいだ。

なんせ、あの有名な西遊記の話の元ネタになった人のお寺だ。

一大テーマパークになっててもおかしくない。

と思ってたけど、孫悟空や猪八戒など、お話にでてくるキャラクターはどこを見ても皆無であった。

なんでもかんでもネタにして、記念のモニュメントやら、建物やら、ナンやらかんやらを作ってしまうこの国にしては不思議なことであることよと驚いてしまう。

それはともかく、立派なお寺だ。

 

 
あじあん

大慈恩寺。

猿やら豚の化物は出てこないけど、三蔵法師の立派なモニュメントがある。

お寺としての正式な体裁で建てられてるみたい。

あちらにもこちらにもちゃんとしたお堂がある。

まじめな顔で礼を正してお参りする。

ただし、ただのお寺やから、特に何かがあるわけではない。

 

“"

 

 
あじあん

大雁塔へ。

他に何もないんで大雁塔に登る。

中は広い。

日本のお城の天守閣みたいな感じである。

階段を上へ上と登っていく。

納経堂というような学問的な雰囲気というよりは、展望台になっている。

当然、窓から外が見える。

ここを中心に道路が縦横に走ってるのではないか?

ここが西安の中心なのではないかと思うほどだ。

要するにどこも碁盤の目状の道路になっているということなんやろ。

唐の時代は、首都長安は世界都市といえる規模であったといわれてるけど、今もそうなんやろか。

ここは西安の中心よりは少し東にある。

でもまあ中心近いか。

 

 

 

 
あじあん

大唐西域記。

西遊記っていうのは、いろいろ知る機会もあって、内容はなんとなく知ってるけど、ちゃんと読んだことはないし、あんまり読みたいとも思ってない。

しかし、玄奘三蔵の「大唐西域記」は読んだことがある。

平凡社、東洋文庫、「大唐西域記」、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、というとても長い旅行記だ。

 

旅行記というより、論文みたいな。学術報告書みたいな感じがしないでもないような結構難し目の本である。

でも、根気良く読んでたらとても面白い。

これだけの距離と地域を治安の不安定な中、よく旅が完遂できたもんだと感心する。

しかも、まっすぐインドに行ったんではなくて、西域のいろんな国を何年も彷徨ってからやっと到着したって感じだ。

恐るべき根性、意志の強さやね。

到底真似できへん。

大雁塔の地図。

あじあんじゃんくしょん
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