老北京の街角

北京に行ったら、いつもどこか懐かしい気がします。
確かに中国の首都だし、近代建築も沢山あるし、人も一杯いるけど、子供の頃いた町にまぎれこんだような気になる時があります。
やっぱり古い町並みが沢山残っているからでしょうか。
革命や戦争、文革など沢山の試練があったはずですが、それでも老北京といえる古い家並みが沢山残っています。
胡同の保存という形でまとめて保存されているところもあります。中には、昔の四合院の建物が残っているところもあります。老舎の記念館もそういう建物でした。彼が質素にひっそりと暮らしていた様がしのばれました。
そういうものでなくても、古びて、崩れかけてはいるけど、まだ、生活の臭いの残る街角は、気持ちが落ち着くものです。
ひょいと中から出てきた、気のよさそうなおばさんが話しかけてくれそうな気がします。
また、時には、ちょっと角を曲がったところの饅頭屋で包子を買って食べようとか、そんな気にさせてくれるところです。
こういう街には、昔からある古書店があって、そこには、気の利いたおやじがいて、探していそうなものを、最初から知っていたかのように出してすすめてくれるんだよって、何かの本で読んだ記憶があるのですが、そんな出会いがあったら、いいですね。

今は、区画整理や新規事業などで、どんどん古いものが壊されていってますが、次代の流れとはいえ少し残念です。
時には人が溢れて、声高に中国語で喋りあっていても、老北京はそんなに圧力を感じないで、いられるところだと思っています。

futon0704-1.JPG futon0704-2.JPG

futon0704-3.JPG futon0704-4JPG.jpg