四川省、楽山大仏、峨眉山、蜀の桟道の旅-05

とりあえず昼食で腹ごしらえ
予定よりは1時間くらいオーバーしてしまったが仕方がない。
明るい内に峨眉山に登れれば帰りは遅くなってもいいじゃないかと思い、とりあえずは
昼食だ。
運転手さんに、「どっかいいとこない?」と聞いた。「どんなのがいい?」と
お決まりの返事だ。「ご当地モノがええわ」と言うと、
「鰱魚はどうだ?」と言う。「何それ?」と聞いてもよくわからない。
「わからんけどええよ」と適当な返事をしてそこに行くことにした。
どうやら鯰に似た魚のようだ。道々に其の名の看板があって、「鰱魚」を食べさせる
店がある。そして大きな鯰のような魚の画看板があるのだ。
その店の一軒に到着。
まずは、魚を選べという。何でもいいのだが、一応珍しさもあって見に行った。
「えらい大きい」、「人数も多いしまあええか」とokした。
後は何も聞きに来ない。要するに料理はこれだけなのだ。
これで十分というのは、後で分かった。
「ちょっと寂しいから大根炒めでもとろうよ」と追加注文。
「まずはビールや」、「冷たいのある?」と聞くと、「ないよ」と簡単に言う。
「やっぱり」と最近は驚かないし、がっかりもしない。
「それに四川の田舎で何でハルピンビールなんや?」わけがわからない。
待っている間に来たのが、生姜と大根の漬物。
これが絶妙に美味い。特に生姜。生姜の辛味とさっぱり感と漬物の酸味が
うまく融合している。「すみませんが、漬物おかわりもらえませんか」と思わず
頼んでしまった。
魚が来た。鯰に似ているが、小骨が無いのが違いだそうだ。なるほど食べやすい。
さすが四川、やはり辛い味付けだ。
しかし美味しい。
美味しいが多い。
この超大皿が実は2皿来たのだ。他の料理は必要ないはずだ。
大根も来たがすこしついばむだけだ。
「白いご飯はどうですか?焚きたてですよ」
大きな竹の筒で蒸しているそうだ。そう言われると食ってみたい。
なるほど、香りもいいし、焚き加減も丁度いい。御飯まで食べてしまった。
満腹で動けない。