成都で火鍋
帰り道も快調だ。高速道路を順調に飛ばしている。それにしても成都まで
たどり着いたらもうすっかり夜だ。20時30分。
晩飯を食べに行こう。運転手には店まで案内してもらって別れる事にした。
一緒に食べようと言ったが明日もあるので流石に帰りたいのだろう。
距離を調べたら今日だけで550km走ったと言う事だ。長い一日だった。
それで何を食べようかという事になったが、成都の事情はよくわからないし、
時間も遅いし、疲れているしであまり真剣にこだわったところを探す気がしない。
「どこでもええわ」、「火鍋にしようか?」、「それでええよ」
火鍋に行くことにした。
運転手は「武侯祠近くの老街界隈だ」と言いながら一軒の火鍋屋の近くで
下ろしてくれた。
何と言っても四川の火鍋だ。
見た目にも辛そうだ。
魚と野菜中心に具を選ぶが、もちろん羊肉なども加える。
やはり豆腐がおいしい。
魚の頭もこんな風にしてやってくるとちょっとグロテスクだ。
さすが辛さの本場だけに、鍋もよくある半部半部ではなくて、殆どが辛い
出汁で、辛くないところは真ん中の小さい部分だけだ。
味はどうかというと、やはり北京や上海、深センなどの大都市で食べた火鍋
の方が美味しかった気がする。まずいというわけではないが、さすが本場モノ
とまではいかない。
ちゃんと良い店を探して来た方がよかったかもしれない。
つけダレも油っぽいのでよけいそう感じたのかもしれない。
「四川省の人達はたくさん外に出て行って、がんばってます。料理を作る人も
外で頑張って成功しようと一生懸命です。それでおいしいものができて評判に
なります。地元は普通のレストランです。だから、おいしい四川料理の故郷
にきたからといってどんな店でもおいしいわけではないですよ」
と言っている中国人もいる。
その通りかもしれない。
最後に頼んだ、ごく薄い餅子はパリパリで香ばしくて実に美味しかった。
明日も長丁場だ。頑張ろう。
四川省、楽山大仏、峨眉山、蜀の桟道の旅-11
- 2009年12月10日
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