北京、素食の店、「静思素食坊」
そろそろ日も暮れてお腹もすいたので夕食にしよう。
今日の夕食は、北京の素食を試してみよう。素食と言うのは所謂精進料理で
肉、魚を使わないで、肉料理や魚料理に似せて作った料理の事だ。
材料は全て野菜だ。といっても中国料理なので油を多用するはずだからダイエットに
向くかどうかはわからない。どんなのが食べられるか楽しみだ。
店は、「静思素食坊」、故宮の北、景山公園の近くの胡同地域の中にある。
場所からしてマニアックだ。
3組に分かれて友人達と集合。
私は遅れそうになったので友人の一人に電話、「私はちょっと遅れそうだけど、どうしてる?」
「私は、もう着きましたよ。でも結構迷いました」、そのうち、別の友人から電話、
「運転手は店がわからんと言うてるけど」、それで住所を電話で教える。
「どうなった?」、「かなり迷ったけど着いたよ」、私の運転手も結局迷いながら到着。
「あんたがそこを真っ直ぐって言うたからや」と怒っている。
そんな、老胡同の中にひっそりと店があった。雰囲気はとても好い。
料理は当然、野菜から作られているが、味は味や形は肉料理なら肉に、魚料理なら魚に似ている。
しかも、味も中々好い。
これは、人気のバーベキュー。確かに美味しい。
これは、青椒肉糸。本当の材料は何?と考えるのも楽しい。
これは、魚。皮がパリパリ、中はふんわりで本当に美味しい。
この蝦、見た目はそっくりだ。味もそっくり。とてもおいしい。
これも人気の北京ダックだそうだ。餅でつつんで葱と甘味噌をつけて食べる。
本格的だ。ダックそっくりの味とは言いがたいが、香ばしくて美味しい。
店の中は仏教の教えを書いた色紙が貼ってあり、素食が体と精神に好い事を
教えている。
だからからか、ビールは冷えていない。冷えたビールは体に悪いのだ。
「氷ならあるから、それを入れるか?」と言う。
勿論、禁煙!
外の胡同は、老北京の好い雰囲気だ。まずは好い一日を過ごす事ができた。