街子鎮はそうそうに退散して、混まないうちに青城山に向かおう。
青城山というのは、三国志の時代、五斗米道という教えを始め、道教の教えも
始めた張陵と言う人によって開かれたという聖地だ。
後で行く予定になっている都江堰と共に世界遺産に指定されている。
考えて見ると四川省には世界遺産がかなり多い。
山に近付くと道路がもう渋滞し始めた。
「先が思いやられる」車を降りて歩く。人、人、人だ。
なんば歩きですいすい(つもり)歩くが道は遠い。かなり登って入り口についた。
看板を見ると、大きい山だ。山中のあちこちに修行道場なのか寺なのか、建物
なのか一杯ある。とても全部は回れないだろうし、「行って何がある?」という気が
若干しないでもない。
選択肢は二つある。ロープウエーで行くか?歩いて行くか?だ。
ロープウエーで一気に行って帰ったら、余りにも味気ないだろう。
そうかと言って歩いていったら、実はあまりにもしょうもないかもしれない。
迷っていると雨が降ってきた。
「しゃあないとりあえず、ロープウエーで行こう」
ロープウエー乗り場を目指すといきなり船着き場に出た。
「あれっ?????」と思ってよくみたら、大きな池があって、対岸がロープウエー
乗り場になっている。そこまで渡し船があるようなのだ。
「そんな悠長なん待ってられへんわ」と池にそって回る道を歩いていくことにしたが
当然回り道は近くはない。何の事はない船を待っても同じころに着いたのだった。
ロープウエーは流石に山を一気に上る。
「だんだん神気が漂ってきたかな?」と思える頃到着した。
でも神気はまだない。
雑踏ばかりだ。さらっとその辺をまわって、「どうしよう」
実は最初は山の上で素食(精進料理)を食べるつもりでいた。今でも修行中の
道教の道士達と一緒に食事をする場所があるらしいと友人が調べていたのだ。
しかし、聞いてもよくわからない。
それに、朝食べたものがまだお腹に残っている。「あれは失敗やった」
山頂付近にある素食屋さんはそれでも食べようと思うほどはそそらない。
「ほなどこ行く?」
「メインの塔はあの上やで」
「ロープウエーから見えてたやつやな」
「しかし、あれかて、まがいもんやで」
「ほなもう降りようか?」
又、歩いて降りるか、ロープウエーで降りるか迷った。
歩いておりても何もないかもしれん。その恐れは十分ある。
しかし、ロープウエーで降りるのはあまりにも味気ない。
「やっぱり歩いて帰ろう」と相談がまとまって歩き始めた。
いやしんぼはいつも禍をもたらすものだ。
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