折角ホテルに朝ごはんついてるのに、しかもそれが特別まずいわけでもないのに、
「ホテルで食ったらおもろないから、外へ何か探しにいこか?」という話になる。
「わけがわからん」ようだが、まあそれはそれでいいのだ。
「確かそう遠くないところに小吃屋みたいなのがあるはずやで」
事前にいろいろ調べていた友人が言う。
「ほんなら行ってみよう」、暫く歩くと大きな交差点があって、対角線側に
露台を出していろいろ売っている店がある。
「ちょっとやばそうやなあ」、「もうちょっとだけましそうな店ないかいな?」
「真っ直ぐ渡って右に行ったらあるはずや」
ということで少し歩くと、麺屋さんみたいなのがあった。
外から見ると、包子を包んでいる。麺もありそうだ。
「ここでええやん」まああんまり選択の余地もなさそうだったのでここに入った。
「何食べよ?」
「確か昨日の運転手さんが、成都は「涼粉」がおいしいって言うとったで」
「ほなそれいこか」
まあ、こんなやつだ。うまいかどうかは微妙やね。
さっぱり麺という感じ。つるんとしてのど越しがいい。米の麺だ。
「ついでにワンタン包んでたのうまそうやから、あれ食おうや」
それはこんな感じ。まあ普通のワンタンだ。分かり易くておいしい。
昨日の抄手とかいうおおげさなやつではなくて、薄皮でちゅるっとしている。
汁も淡白でおいしい。
「ごちそうさん」と言って出たけど、ちょっとだけ物足りない。
歩いていると街角で餅子を焼いているのが見えた。
「えらいうまそうやなあ」こういうのに弱いのだ。
「軽く食べてみるか」
ちょっといやしんぼをしてしまった。
これが大失敗。見かけはパリパリ、ふわふあという感じでいかにもおいしそう
だったが、一口食べてわかった。
重い。多分悪いあぶらをつかっているのだろう。ねちっとして油っぽい。
「こりゃあ、あかんわ」と理解して食べ止めるまで、かなり食べてしまった。
己の口賤しい性が哀しい。
「おいしくない」と思ったら、直ぐに食べるのをやめる勇気をもたないといけない。
結局これが後までたたることになる。
ずっとお腹が重たいのだ。
しょうがない我慢して今日の旅を始めよう。
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