「これから街子古鎮に向かいます」と運転手が言うが、
「えっ、そんなとこ行くの?」と皆思った。
そういえばスケジュール表を送って来た時に、青城山、都江堰に行く前にもう一か所
書いてあったのを思い出した。
「全然気にしてへんかったなあ」、
「まあええやんか、どうせ行く途中やし」
特別期待はしてないが行ってみたらそれなりにええかもしれん。
五代時代とか後蜀時代に川西水郷と言われ文人に愛されて1000年以上続く古鎮であるというが
確かに大きな村だ。
古くて由緒ありそうな建物があるし、塔もある。
寺もあって、門前町のように店がたくさんある。
しかし、どこか嘘くさい。
古いようで新しいのだ。
「地震で壊れたんで再建したんやろ」
「部分的に材料は使ってるみたいやな」
地震で壊れたのを再建するのはいいが、殆ど全く新しい状態にしてしまうことに違和感がない
のが我々の感覚とずれるところだ。
一昨年にも成都に来て蜀の桟道を訪れたことがある。
昔から蜀の国(四川省)を懸崖の地、難攻不落に地たらしめているのが、国境の難所だ。
そういうところを通る為に、造られたのが桟道であり、その地に関所が設けられていたのだ。
それが古来有名な函谷関とか剣門関とか言われるところだ。
その跡を偲ぼうとでかけたのだが、やはり地震の後だったので全面修復中ということだった。
剣門関の跡などは酷いもので、完全崩壊したものを一から作り直すように見受けられた。
しかもついでに古鎮まで一から作っているようにも見えた。
「剣門関もここみたいになるんやろなあ」と思った。
遥か彼方に青城山がある。青城山の修行道場の一環としての位置付けもあるのだろう。
ドサまわりの川劇の舞台もある。
ゆっくりいたら意外と面白いのかもしれない。
「これは子どもを運ぶの?」
「あまやかしたら、あきまへんで」
門前を出たら、道端に何か並べて売っている。
「漢方薬?」
「あやしいなあ」
それにしても観光バスがつぎつぎに来るし、人も一杯。結構有名な観光地らしい。
それに今は中国も子どもは夏休み中だ。
この先、「青城山」も「都江堰」も人がいっぱいやろなあ。
恐ろしい。
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