水墨画留学の時の杭州暮らしをコロナ妄想的に振り返る話が続く。
長安一片の月。
李白に「子夜呉歌」という詩がある。
長安 一片の月
万戸、衣を擣つの声
秋風 吹きて尽きず
総て是れ玉関の情
何れの日にか 胡虜を平らげて
良人 遠征を罷めん
子夜呉歌 李
西安に「小雁塔」という仏塔がある。大雁塔に比べて小振りでとても瀟洒な感じの塔だ。
前に来た時は、ホテルから歩いて行けるほどの距離にあった。
裏町にひっそりと佇む感じがとても印象的だった。
いつも李白の詩を思い出す時は、この塔を一緒に思い浮かべてた。
しかも、その横に、とても小さないい感じの庭園があって、この塔のひっそりうらぶれた感じにとてもよく似合ってた。
西安に来たらここに行きたい。
小雁塔あたり。
大雁塔の後は小雁塔だ。
まっしぐらにここにやってきた。
なんだか、様子が違う。えらに賑やかになってるではないか。
大都会のひっそりとした裏町、なんて佇まいは全く無くなってしまってる。
あたり一帯が再開発されて、きれいな建物ばっかりだ。
小雁塔そのものはそのままやけど、まわりは公園みたいになってる。
しかも、博物館的なたてものとくっついてしまってるみたい。
瀟洒な庭園は影も形もない。
がっかりやなあ。どっかにあるんちゃうか? としきりに探してみるけど見つからへん。
ともかく登ってみる。
小雁塔は見学ができる。ともかく中に入ってみる。
大雁塔と比べてえらく狭い。
狭い分、したしみがわくけど、歩き難い。
こんなとこに経典を保管してて大丈夫やったんやろか。
上まで行っても、素晴らしい展望がひらけてるわけでもなかった。
地道に下まで降りて、見学終わり。
期待してただけに、ちょっとがっかりやったなあ。
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小雁塔の地図。
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ありがとうございました。