四川省、ミニSLの旅、芭石鉄道を行くー11、川劇を見る

ご飯を食べているうちに雨が小振りになってきた。
さあ、いよいよ楽しみの川劇を見に行こう。
川劇というのは、簡単に言えば歌舞伎のようなものだ。
中国では京劇が一番有名だが、それぞれの地方にいろんな古典芸能として歌舞伎のような
ものがある。その四川省版が川劇というやつだ。
ずっと前に成都に来た時に一度見に来たことがある。しかし、それはどうも「ちゃっちいなあ」
という印象だった。それで川劇ってあんなもんかという先入観を作ってしまっていた。
その後、友人が成都に来て、「えらいちゃんとした川劇をみて感動したで」と言う話を聞いた。
それが、「蜀風雅韻」というところでやる川劇だったのだ。
聞いて見るとやはり、ここが成都で一番の川劇なのだそうだ。
小雨の中、玄関に向かうと大勢の人が集まっている。やはり欧米からや日本からの観光客が多い。

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中に入っても前の方はびっしりと観光客で占められている。

まもなくすると、各人の椅子の前にある小さなテーブルにお菓子が置かれた。
そして順番に茶がふるまわれていく。あの四川流の細く長い首の茶瓶から茶を注ぐやつだ。
暗くて狭い劇場内だからそれほどのパフォーマンスはやらないけどね。

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場内が暗くなり演劇が始まった。
豪華な衣装、派手な動き、隈どりした顔、日本の歌舞伎によく似ている。
見栄の切り方もそっくりだ。
と言うより、歌舞伎の原点が中国演劇と言うわけなのだろう。

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音楽の演奏がある。

人形劇がある。

信じられない程の影絵の至芸がある。

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これは又、たかがチャルメラというなかれ、甘く哀しく、嫋々とした音色が美しい。

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お笑い掛けあい芸もある。
これまた絶妙のお喋りの掛け合いなんんだろうが、残念ながら言葉が理解できない。
夜な夜な麻雀で遊び暮らす旦那と、その旦那にきついお灸をすえる奥さんとの掛け合い
漫才だ。蝋燭芸が楽しい。

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それで最後はいよいよ変面劇だ。
はっしはっしの立ち回りが最高潮に達した時、突然、「ぐわーーーーぉ」と火を吹く男。
ひらり、ひらりと刀をかわし、中央で見栄を切ったその瞬間、顔がさっと変る。
しゅっと首を縦にふると、一瞬、顔が又変る。
「こいつはすごい」
前に見たのよりは、はるかにすごい。瞬時になんども顔の面が替わっていくのだ。

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やっぱり成都一と言われるだけあって、「蜀風雅韻」の川劇はすごかった。
見に来てよかった。

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けど、さすがに今日は疲れたなあ。

場所はここです。


より大きな地図で 蜀風雅韻 を表示

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ありがとうございました。