平遥古城、黄土高原、西安、洛陽を巡る旅を語る。
白園に着いた。
やばい、日が暮れ始めた。
白園とは、白居易の墓所のことである。

とくに見学施設とかはなくて、墓所や石碑を見るだけやから、入場制限はなさそう。

慌てずに行こう。
墓所だけにお社的な雰囲気になっている。

白居易の顕彰碑みたいなのが、いろんな団体や個人から寄贈されてるみたい。

日本語のがありますなあ。

中国語のやつは全くわからへん。

お墓的な雰囲気とは又違う。

それでも、大詩人の情緒があたりに立ち込めている。知らんけど。
詩文碑
さて、奥の方に、白居易の詩文を書家が書いて、石碑にして奉納したやつが並んでる。

おびただしい数がある。

もちろん、白居易のいろんな詩がある。

有名なのは、「長恨歌」とか、「琵琶行」とかだ。
ガイドさんも、高校時代には学校で習って暗唱したもんだと言うてはった。
今日の狙いはこちら。
前回、もう20年ほどまえに来たときは、この詩文碑を拓本にして売ってる店があった。
そういうのをも一回買いたいなあって思ってたのだ。
あの時は、「売炭翁」という詩のやつを買った。
田舎の爺さんが貧しい暮らしの中で炭を焼いて、やっと都に売りにいった。
それを役人に見つかって、無理やり、わずかな布と引き換えに取り上げられてしまったという悲しい話だ。
わしが買ったのは草書体のやつだった。
本当は篆書体のやつが欲しい。
それを探したいのだ。
碑はあった。
ええですなあ、今回も篆書体ではないけどとても味がある。

拓本があれば、是非、欲しい。

しかし、残念ながら、拓本にして売ってる店なんて全く無かった。
店自体がなかった。
残念。そういう時代ではなくなったのか。
売炭翁
ちなみにこんな詩だ。
売炭翁
薪を伐り 炭を燒く南山の中
満面の塵灰 煙火の色
両鬢(びん)蒼蒼 十指黒し
炭を売り銭を得て 何の営む所ぞ
身上の衣裳 口中の食
憐む可し 身上衣正に単なり
心に炭の賎(やす)きを憂え 天の寒からんことを願う
夜来(やらい)城外 一尺の雪
曉に炭車に駕(が)して 氷轍(ひょうてつ)を輾(きし)らしむ
牛 困(つか)れ 人飢えて 日已に高し
市の南門外にて 泥中に歇(やす)む
翩翩(へんぺん)たる両騎 来たるは是誰ぞ
黄衣の使者 白衫(はくさん)の児
手に文書を把(と)りて 口に敕(ちょく)と称し
車を迴らし牛を叱して 牽きて北に向かわしむ
一車の炭の重さ 千余斤
宮使(きゅうし)駆り将(さ)れば 惜しみ得ず
半匹(びき)の紅綃(こうしょう) 一丈の綾
牛頭に繋(か)けて 炭の直に充(あ)つ
自分で書いたらええやんか。
それは、又、別の話。
なんせ下手くそですわ。わしは。
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