四川省、楽山大仏、峨眉山、蜀の桟道の旅-17

千佛崖はどうだ?
明月峡に別れを告げて高速道路に戻る。
「帰りも渋滞だったらどうしよう?」と心配だったが、帰りは順調に流れている。
「どうします?」と運転手が聞くので、「折角やし、渋滞もないんで、千佛崖に
行って見たいがどう思う?」と聞いたら、
「あそこは広元の市内に近いからもしかしたら地震に遇ってないかもしれません」
と言う。
かすかな望みで行って見る事にした。
運転手はPDAのナビを再設定だ。一生懸命地図をダウンロードしている。
出た。これで安心して千佛崖に向かえる。
中国でもこういうサービスができているので便利だ。やはり新しいモノが
好きな人が多い。
広元市のすぐ手前で、「千佛崖方面」の出口がある。ナビも「ここを出て左に曲がれ」
と言っている。
出口まで来て、運転手が料金所のお姐さんに聞いてみると、やっぱり、
「修理中」と言っている。やっぱりだめだったのだ。
「しゃあない。ゆっくり飯でも食おう」と言って、そのまま広元の街に向かった。
今日の走行は多分700kmを超えるだろう。渋滞もあったし、運転手はかなり疲れている。
広元は大きい街だ。しかも郊外を走っている。レストランを探しながら走るが
なかなか見つからない。
「どこも駐車禁止なんです」と運転手が言う。
「無理せんでもええよ」と言いながら結局、高速道路に戻ってしまった。
そして、小1時間走るとパーキングエリアに入って行った。
3時半頃だ。
トイレ休憩だが、運転手は「ここでインスタントラーメンでも食べる」って言っている。
我々は乗っているだけだから、そう腹ペコという程ではないが、彼は疲れて腹も
減っているのだろう。
ラーメンを食べるもの、お菓子を食べるものそれぞれで、しばしの休憩タイムだ。
しかし、何の変哲もないようだが、このラーメン、辛くてなかなか美味いのだ。
私としてはこれで満足。

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