熊野古道の旅、中辺路をちょろっと。−03、楽しいバス旅であった。本宮到着。「ゲストハウスはてなし」到着。

楽しいバス旅であった。本宮到着。「ゲストハウスはてなし」到着。

さて、山道が続く。
バス停がある度に何となく小辺路歩きにつながってるようで面白い。
バスは、ほとんどのルートが幹線を外れた生活道に入っていくようになっている。
幹線道路をガンガン走る高速バスよりはるかに楽しい。
山の生活がある。

ところで腹が減ってきた。もう12時を過ぎている。
今回のバスの旅のちょっとした難点はゆっくり昼飯を食うタイミングがないことだ。
休憩はさきほどの20分が最大、次の十津川温泉では10分くらいやと思う。そして
4時間ほどの旅の真ん中で昼飯タイムを迎えてしまう。
ということで弁当を持ってきた。
サンドイッチを少しずつ食うと、具合がいい。
わしの場合は消化力の関係で一度に沢山食べられへんから、車窓を見ながら
時々、ちびちびと食うのがとても具合がいい。

少しずつ食いながら外を眺めているうちに全部食ってしまった。

そのうち十津川温泉のバスターミナルに到着。

ここには、バス客向けに足湯ができるサービスがある。とても素晴らしい。
しかし、今回は、わしは例の五本指の靴を履いてきてる。ムカデが靴を脱ぐような
もので、ちょっとだけ面倒くさい。残念ながらパスしよう。
ここを出てしばらく行くと十津川温泉の温泉旅館が集まったあたりを通る。
もしかしたら、あそこは三浦峠を越えて、暑さでヒーヒーいいながらバスを待ってた
自販機のところではなかろうか。
するともうすぐわしらが泊まった温泉宿だ。

なつかしいなあ。
あの橋を渡って右に行くと、果無峠に登る登山口がある。

入り口の果無集落はとても良い。
静かで穏やかな、実際は厳しいんやろけど、山の暮らしの軒下を歩いて
峠にとりついていく。
急登の途中に一息入れたら、遥か下に十津川温泉が見える。
峠を越えたらそこからは長い長い下り坂。
37、8度もあったその夏の暑さにげんなりしながら一息いれたら、
本宮の町が見えた。
その、わしらが汗だくで登って越えた果無山の下をバスがグングン走る。

山から下りてヘバッてたバス停のあたりも通りすぎた。

とても懐かしい。

もうあと一息で、「道の駅奥熊野」、バスを降りる時だ。

なるほど、大きな道の駅だ。
その奥に「ゲストハウスはてなし」が見える。

とてもオシャレな木造りの建物だ。
中に入る。外観通りの良い感じ。
1階は共有スペースで、旅人以外にもシェアハウスとして滞在してはる方もいるようだ。
わしは、2階のドミトリー部屋に入る。
えっ個室とちゃうの? って一瞬思ったけど、よう考えたら無料で個室に入れる
わけがない。
ドミトリー部屋も新しくて清潔で居心地がよさそうだ。
目の前に果無山系が見える。

その下は熊野川。
よいところに来た。

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ありがとうございました。