熊野古道の旅、中辺路をちょろっと。−02、日本で一番長い路線バスに乗って熊野に向かう。

日本で一番長い路線バスに乗って熊野に向かう。

さて、出発の日が来た。
九度山から五条に向かう。10:31発だ。目的地、道の駅奥熊野には14:30頃に着く予定だ。
料金は3150円。
えらく安い。和歌山を回って特急に乗って田辺に着いて、そこからバスに乗ったら、
えらく遠回り。特急を使う分、到着時間は早いけど、料金は6500円ほどかかる。
宿泊はただやし、バスは安い。この旅は素敵な旅だ。
天気は良い。ただし、梅雨真っ只中やから中々定まらない。数時間ごとに予想は
コロコロ変わる。今のとこ明日も晴れ。

JR五条駅前に着いた。

駅前広場の一角にバス待ち小屋がある。

雨でも安心やし、座って待ってられるんで楽ちんだ。
定刻になったら、ちゃんとバスがくる。

乗客は2人。哀しいなあ。こんなんでええんやろか。
バスは市街地から郊外に抜けていく。
この路線の特長は幹線道路が整備されてるところであっても、路線バス、生活バスで
あるから、幹線から外れてどんどん集落に入っていく。
それいいのだ。この路線コースはほぼ、熊野古道小辺路ルートに沿っている。
というか、昔は紀州の山を越えて本宮大社に詣でる道は、山上にあった。それが
最短コースやからだ。尾根伝いの道にそって宿場があり、集落があって賑わってた。
近代になって、道は下に下りた。とはいえ、それらの集落をつなぐものであるから
やっぱり近いところを通る。
3年前に通った小辺路ルートが懐かしい。

どんどん山道になる。

ずっと熊野川を見ながら走る。

山を見ながら走る。
とても良い。
1時間半ほど走って、十津川の谷瀬の吊り橋のところについた。

ここで約20分の休憩があるらしい。
調度良い。というかちょうど良く吊橋をちゃちゃっと見たり、渡ったりできる、
もちろんゆっくりはできへんけど、そういう設定になっているのだ。

初めてではないけど、やっぱり見に行く。

なかなかの壮観だ。えらく長い橋。
生活用の橋としては日本一長いとある。

なるほど、そうなんか。歩いてみたら結構怖い。

足元がなんとなく不安定。バス待ち時間、体験版なんでどうしても渡りきりたいわけではない。
適当に引き返す。
前にネパールに行った時はこんな橋を何度も渡った。山の国の暮らしは過酷だった。
車は川を渡渉してるし、人やバイクは吊橋を渡る。
これもすごかった。
てなことで、バスに戻ろう。売店に行者ニンニクの瓶詰めなんかを売ってる。
帰りに絶対買うぞ。
さて、バスの旅は続く。
そう言えばさっき通ったとこは最初の小辺路歩きのときにアクシデントがあって引き返した
三浦口のバス停あたりではなかったろうか。
さて、次は十津川温泉あたりで2度目の休憩だ。

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ありがとうございました。