田植えの季節がやってきた

毎日ウォーキングをしていると、まわりの景色が変わって行くようすが面白い。
「そろそろ田植えが始まる季節やな」
まずレンゲなんかが植えられている。
そのうち、綺麗に草取りがされたなあと思っていたら、ある日、整地が始まる。
今は機械でやるのだろうが、中の土を起こしてきれいに畝をつくっていっている。
「そろそろ準備が始まったんやなあ」と思う。
それでもなかなか次にいかない。何日も何日も何も起こらない。
ある日のこと、少し水が入る。
何日かあと、一気に水が入る。
それで又、しばらく日がたつ。
そうすると、「あっこの田圃、田植え始まってる」と気がつく。
まさか一本一本手で植えるわけではないだろうから、機械でやるのだと思っていたら
箱状になった苗代みたいなのがあって、それを置いていっているだけみたいだ。
「簡単なんやなあ」と思った。
しかし農家にしてみれば人手がすくないので大変なのだろう。
これから先、刈入れまでは沢山の労働が待っているはずだ。

去年、雲南に旅に行った時は、田植えだらけだった。
田植えの季節に棚田の村に行ったんだから当たり前だ。
ここでは、全て人力だった。いや牛がおった。水牛の力をかりて整地をするのだ。
しかし、植えるのは人だ。沢山の人が集まって端から順番に綺麗に並べている。
日本の苗よりはかなり長い。背中に背負って運んでくるがそれだけでも大変そうだ。
それに田圃の数がすさまじい。山の斜面に何千何万もの田が刻まれているのだ。
「しんどいやろなあ」
疲れたら、畑のわきで大きな筒に煙草を詰めて吸っている。
見た目は長閑で楽しげだが、やるほうは大変だろう。
想い出してちょっと画に描いてみた。
ついでに陸遊の詩も添えてみよう。

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