谷九から真言坂へ。
谷町九丁目の交差点はえらく暑い。
大都会の真ん中にある交差点は日陰が少ないのだ。
この時点で、まだ、熱中症アラートがでるほどではなかったんで、機嫌良く歩きはじめる。
最近、思うけど、どこを歩いても心なしか人通りが多くなったんとちゃうやろか。
コロナに罹る人の数はいっこうに減らへんけど、毒性が弱ってきたということで、まわりの人たちの危機感が全然違う。
マスクをするとか、顔を近づけない、触らない、などなど、身の回りのことは十分注意するけど、引きこもるのはもうやめようという雰囲気だ。
それでいいと思う。それがいいと思う。
誰もが、ずっと逼塞してたら、世の中終わってしまう。他にも病気はいっぱいある。
今のコロナをペストや天然痘なみに、あるいはエボラ熱なみに扱ってたら国が持たへんのとちゃうやろか。
気をつけながらも世の中はまわっていかんとあかんと思う。
すれ違う人たちの顔も明るい。
千日前通りを松屋町筋に向かって歩いている。
しばらくしたら、左手に坂が見えた。
天王寺七坂っていうのは、谷町筋と松屋町筋の間を南北に走る上町台地に対して上り下りする坂ということで本来は東西向きに坂がないとおかしい。
しかし、おかしいことは世の中にいくらでもあるんで、ここには、南北の坂がある。
いきなり例外から始まるのが大阪のええとこかもしれん。
結構、短いし高くない。
真言坂、楽勝やなあ。
前方にスーツケースを引いた方が登っていく。
このあたり、なんとなく、ビジネスホテルなんかが多そうだ。
なんだか旅にまつわる景色は悪くないなあ。
もしかしたら、あの頃は、インバウンドの人たちで犇いてたんやろか。
これからどうなる。
今はひっそりしてるなあ。
由来が書いてある。
簡単に言えば真言宗の寺が多かったということ。分かりやすい。
何なく上まで登ったら、生國魂神社がある。
何やら格の高い、由緒正しい神社であるらしい。
知らんけど。
寺が多いとこには神社がある。
ようわからん。
地味に通り過ぎる。
ユーチューブ動画を作ってみました。時間があったらご覧ください。
Googleマップで経路も見てみてください。