コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。麗江、シャングリラの旅−28。昆明、雲南鉄板焼き豆腐屋台で〆る。

昆明、雲南鉄板焼き豆腐屋台で〆る。

さて、昆明での観光はほぼ終わった。空港に行く前に腹が減った。何か食おう。
折角やから食ってみたいもんがある。焼き豆腐の屋台だ。これもだいぶ前に食った
ことがある。
小さな屋台店のような店舗が多い。
店の中央に1辺1m以上もの巨大な鉄板を敷いてある。そのうえで豆腐を焼くのだ。
奥におっちゃんが座ってて、その周りを客が囲むという、昔はやったろばた焼き
スタイルみたいなやつだ。
鉄板の上には5cm角で厚さが2cmくらいの角餅みたいな形の硬めの豆腐が
びっしり並べられてる。鉄板をかこんだ客は、風呂場の椅子のような小ぶりのプラスチック椅子に
座って、ビールやら白酒やらを飲みながらご機嫌なのだ。
豆腐が焼けたら、アルミの更に載せてくれる。
辛椒やら辛醤みたいな辛いやつをつけて食うととても美味しい。
こういう店の特徴か、囲炉裏ではなくて鉄板を囲んだお客たちがお互いに心の距離が
近くなるんか、知らないもん同士か、知り合いなんかわからんけど結構仲良く
なってしまう。わしのような言葉もろくにしゃべれんもんでもそれなりに仲間入り
させてもらえる。

食いもん、酒のアテは豆腐だけではない。鶏肉を焼いたやつとか、野菜を炒めたやつとか、
あるいは麺でも何でも作ってくれる。どれもアルミの皿やら、椀に入って渡される。
上手に重ねて渡してくれて、鉄板の前の板に載せてテーブル代わりに飲み食いするのだ。
囲炉裏でなくても温かい、しかも食いもんがのった鉄板を囲むという行為が、人の
心を優しくしてくれるんやろか。
とても楽しい。
これにも深い想い出がある。
随分前にやっぱり雲南省の南の方、建水というところに行ったときのことだ。
じつはこの街がこの鉄板焼き豆腐屋台の本場みたいなのだ。
いろいろ経緯があって、なんでかわからんけど、雇った車の運転手と食事をする事に
なって、そのいきさつも話が長いんやけど、そしていつのまにか、その食事に
その運転手の友達を沢山招待するようなわけわからん食事会になってしまって、
えらい宴会になった。
なぜか向こうのおごりで。
その宴会で現地の方の漢詩の朗詠やら、学校の先生のドヤドヤ話も聞かされて、
楽しいながらもしんどい、宴会が終わって、この国の人の考え方がさっぱり
わからんわと思い知らされてがっくり疲れて、しっかり飲み食いした後にも
かかわらず、飲み直さざるをえない気分になって、裏通りの飲み屋街にさまよい
ついて、こんな店に入ったのだ。
酔った勢いでとはいええらい盛り上がって、とても楽しい時間を過ごすことが
できた。座れなかいひとは立って食う、立って飲むでも何の問題もない。
おたがいに喋るわ、飲むは、他人のグラスに酒をつぐわ、料理の小皿を渡すわ、
言葉もろくに喋られへん外国人にも同じように対してくれるのはとても
ありがたく楽しい想い出であった。
そんなこんなで楽しい昆明の屋台飯も終わった。
妄想、麗江、シャングリラの旅の旅の話もこれで終わり、ご清聴ありがとうございました。

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ありがとうございました。