コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。麗江、シャングリラの旅−09、麗江、玉龍納西族、東巴(トンパ)教の聖地へ。

麗江、玉龍納西族、東巴(トンパ)教の聖地へ。

麗江の街には、納西(ナシ)族が作った独特の文化がある。
その一つは東巴(トンパ)文字といわれる独特の象形文字だ。前に北京の書店でトンパ文字の本を見つけた
事がある。とても興味を惹かれた。いわゆる象形文字である。
でも漢字に近いような気もする。甲骨文字や金文と言われる漢字の象形文字的な時代の
形にもよく似てる。似てはいるけどより生活感が漂ってる気がする。
名詞もあるけど、動きをあらわす絵文字的なものが多くてとても面白い。
文字と言っても普遍化、象徴化するというよりは、絵柄として身近ないかにもという感じなんで
とても面白い。
そういう簡単な本買ってあったんで、そういう土地にいくからには、その文化に触れられる
ようなとこに行きたいと熱望していた。それで、タクシーに乗った時に運転手さんに
聞いてみたらわりと近くに玉泉塞というのがあるんで連れて行ってやるということになった。
郊外とは言え意外と近い。
田畑、草原と言った中に一風変わった建築群がある。
建物自体は明らかに中国風の反りが入った瓦屋根の木造ではあるけど、装飾が大胆な原色が多い。
そしていろんな偶像が配されている。
建物を抜けると小高いところに広場がある。
なんとなくおどろおどろしくもある。

例えば、中国によくある孔子廟みたいなんとはかなり違う。尊敬する孔子様にお参りをする。
あるいは学業成就をお願いする。あるいはお礼を述べる。あるいは奉納された石碑などを
見て楽しむ。なんだかんだ。知らんけど。
例えば、よくある道教のお寺、お堂なんかともかなり違う。天の神様に財をたまわるようお願いする。
あるいは家内安全を願う。あるいは病気の平癒をねがう。あるいは商売繁盛、などなど、
大きく体を折、倒し、真剣に願ってはる。
例えば、仏教の寺院などとももちろんちがう。中国の仏教寺院って道教の神様も一緒に
祀ってるところが多い。いわば神仏混淆みたいなもんだ。
ここでも信仰心篤くキンキラの仏像や、ケバケバの神様に誰もが熱心にお祈りしてる。
線香の煙があがってありがたい空気に包まれる。
とてもよくある風景だ。
ここの広場には、石でできた直径数メートルほどの巨大な円盤がある。
様々な動物が彫られている。風水の巴形の模様ではない。意味はわからん。
聞くところによると、ここは東巴(トンパ)教の聖地ということらしい。
聖地ってなんするとこかはわからんけど、雰囲気的には祭祀をつかさどるところの
ように思える。
祭祀ってなんかはわからんけど、下界まで一直線の石の階段には色とりどりの動物の
彫り物が施されている。そしてその外側は真っ黒な雰囲気がつくられて、棒が林立
してる。
もしかしたらこれはお墓で際しというのはお葬式なんやろか。
それとも天に何かを祈る場所なんやろか?
ようわからん。
雰囲気はおどろおどろしいけど、妖気が漂うというようでもない。
元々わしは霊感とかには鈍感な方やからそれがあってもわからんのかもしれん。
聞くところによると東巴(トンパ)教というのは、チベット仏教やら、高山の
自然崇拝やら玉龍納西(ナシ)族の独特の神様やらいろんなものが入り混じって
できたものらしい。
なんとなく高野山と熊野、真言密教の根源を思わせたりするけど、そんなええもんでも
なさそうだ。
もしかしたら、これって、文化財保護、或いは、少数民族の文化振興なんとかかんとかって
観光化してしまったんとちゃうやろか?
どれもがなんとなく嘘くさくて新しい。
それでも、何か他とは違う、中国の文化とは全く違う何かがあるように感じられる。
古いモンをもう少しそのまま見られるようにしてくれてたらもっと違う感じ方が
あったんとちゃうやろか?

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ありがとうございました。