なるほど赤木城。
さて、赤木城の郭の跡に着いた。ここは東の郭、門の跡らしい。
要するに城の入り口だ。整備前の写真をみたらまるで土塊ではないか。
えらく丁寧に復元したものだ。
郭のあと地に登ってみる。
桜の木がならんでいる。
城跡に桜ってつきもんみたいやけど、花の咲く季節になったらそれは見事な
ものらしい。
無いときにある時を想像するのは結構難しいけど、ガイドさんは意気盛んだ。
そうとうここに思い入れがあるみたい。
饒舌を聞きながらあたりを徘徊する。
山里の風景がとてもいい。
紀州の山、熊野の深山が遠くまで延々と連なってる。
今でこそ、道路は海岸沿いの低地にあるけど、昔は山の中に縦横に道があった。
山伏が修行したような修験道の道だけではなくて、本宮大社に詣る、或いは
普通に村々を行き来するのに山の尾根伝いに道が作られていたのだ。
そういう時代に、ここに城が作られていた。
敵は国道を通ってやってくるのではない。山を越えてやってくるのだ。
ひたひたひたと城の前に集まってくる。
正面から来たら急な石段に立ち止まるだろう。そこへ、郭から一斉射撃。
後は稜線を利用して、尾根伝いに攻め上る。
どこから来ても狭い道、それでも石垣がある。
細い尾根道で狙い撃ちだ。
崖は急だ。
城の真裏に川が流れている。
虚をついて川から登ってこれるだろうか?
こちらは一番厳しい断崖絶壁だ。
この城には死角がない。
どっから攻めても難しい。
という話を、ガイドさんは熱く熱く語ってくれた。
聞いてるだけでワクワクする。
石垣にも味がある。
丸山千枚田が美しい。
とても良い。
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ありがとうございました。