丸山千枚田に向かう。
さて、では、丸山千枚田へ行こう。
車は海岸から一転して山に向かう。30分以上、ぐるぐると山の中に入っていく。
山の中をグルグルまわって大きな斜面が見渡せるところについた。
目の前に棚田が広がっている。
とても良い感じだ。
残念ながらこの時点では秋の収穫が終わってしまっている。
タイミングが合わへんのは致し方ない。その代わりに、gotoで安く来ることができた。
こういう棚田は朝霧に半ば覆われて天空の棚田状態になるのが美しい。ここのも
そういう写真がよくネットやなにかに掲載されてる。そんなんを見てたらとても行きたく
なるけど、季節と時間を周到に計画せんと出会うのが難しそうだ。
今回ももちろん無理だった。
残念ではあるがしかたがない。
わしが見た一番美しい棚田の景色は中国雲南省、元陽の棚田だ。
寒さに震えながら山の上で夜明けを待った。日の出が近づくにつれて真っ暗だった空が
じんわりと赤みを帯びてきて、眼下を見下ろすと真っ暗やった斜面が徐々に見えてくる。
水を張った棚田が黒く光る。
そして、まだまだ辛抱強く待ってると突然雲の間から真っ赤な光が迸り出る。
すると、はるか下まで延々と連なる棚田の三日月型の水面が真っ赤に染まり始めた。
ゾクッとするほど美しい。10分でも20分でも、もっとでも延々と飽きずに見てられる。
そして、太陽が出きって光が普通になってきたら、こんどは水面が銀色に光る。
そして朝霧がジワジワっと谷底から上がってくる。この上なく幻想的だ。
こういう感動的な光景はめったに見られない。その証拠に、何年もあとに再び同じ
場所を訪れたら、えらい天気が悪かった。夜明け前から雨が降っている。
待てども待てども、日の出はおろか、明るくさえならない、霧と雨の中の世界だ。
世の中ままならないもんだ。
有名な棚田と言えば、インドネシアのバリ島の棚田も見に行ったことがある。
中国の棚田は天までとどけとばかりに上へ上へといくらでも切り刻まれているけど
ジャティルウィの棚田は横に広い。延々と横に広がってる。
これも又見ものの絶景ではあったけど、霧がお供についてこなかった。
やっぱり、霧が要るなあって思う。
それでも、全く同じ景色をずっと見てて飽きへんのが面白い。
場所を移動しつつ、ずっと見てる。
とても良い。
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ありがとうございました。