コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。麗江、シャングリラの旅−06、麗江の街。

麗江の街。

昆明をでたら麗江まではあっという間だ。麗江の空港はとても小さな空港だ。
バスターミナルかフェリー乗り場みたいなこじんまりしたとこであった。人が少ないゆえに
するっと出られる。荷物の待ち時間も比較的長くはなかった。さすがに手で運んでくるんでは
なくて、一応ベルトコンベアから出てきたのではあるけれど。
市内まではタクシーで行く。朝早いからか1時間弱で到着、道路はえらくスムースだ。
とりあえず、ホテルまで行って荷物をおろそう。
ホテルは旧市街の中にある。観光地の真っ只中だ。石畳のキレイな風情のある街ではあるけど
古さ加減が少々嘘くさい。最近こういう観光地が殊の外多いのだ。
この国ではあまりためらいなく新しい建物をどんどん作って、なんとなく雰囲気だけを
古めかせてしまうという手を使うようだ。
それで古の街ができてしまうから大したもので、外を歩けば古鎮の街を歩いてる気がするから
不思議なもんだ。
違和感はないではないけど、どこでもこんなもんでもある。
噂によれば、ここって一時期はバックパッカーの聖地だったって聞いたことがある。
バックパッカーにとって歴史や風情はあんまり関係なさそうで、安くて住心地がよければいい。
移動に便利で、チケットが安く買える旅行代理店みたいなんが沢山あってと条件が
揃ってきたら人が集まって、聖地になるんやと思う。
例えば、バンコクのカオサンロード、インドのバラナシ、ベトナム、ホーチミンのファングーラオ通り、
香港の重慶大厦などが有名だそうで、モノの本なんかによく出てくる。
沢木耕太郎の深夜特急にもこういう場所が登場して、バックパッカーの生態が生き生きと描かれている。
はじめはこういう安くて便利なところを拠点にその国の中や国外あちらこちらと旅する暮らしを
してるうちに、なぜか、ただそこに居ることだけが目的になってしまう、というか、そこの
暮らしから抜け出せない、人たちが居るらしい。
そういう魅力というか魔力があるというのもそういう聖地の特色らしい。
もしかしたら、ある種の薬物が手に入りやすいというのもあるんかもしれん。
バンコクやホーチミンに行った時は、物見高いわしとしては一目見ておきたいものだと
そういう界隈に足を運んだことがある。
でも、わしはただの通りすがりの爺さんだ。
確かにいろいろ安い。いろんなチケットを買える代理店なんかも多い。
ホテルというか、ゲストハウスもびっくりするほど安いみただ。
それでも、そこに居りたいという魔力には捕まららへんかった。いつものように
踏み込みが足らんのやろなあって思う。やっぱり言葉を覚えて、こういうところのゲストハウスに
悠々と泊まれるようにならんと修行が足りんのだ。
てなことで、この麗江も普通のホテル。
値段は高くはないが、ゲストハウスほどではない。街の様子はどうやろう。

ギンギンの観光地に近いけど、古鎮の風情もそこはかとなく漂う。
ここでもやっぱり格差が大きいようで、豊かな暮らしとは見えないような人たちも
沢山いてる。少数民族の人たちも歩いてるし、自転車の人もいてる。
自転車に荷車を引いてる人もいてる。バイクの人は少ない。
域内は禁止されてるんかな?
バックパッカーは殆ど見当たらへん。場所が違うんかな?
もうそういう時代とは違うんかな?
でも、異教の旅はどんなとこでもワクワクする。

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ありがとうございました。