北京から、琉璃廠で。
さて、妄想の旅を続けよう。V国と次はC国に行こう。あんまり略号ばっかりやと、聞く方も
言う方もわかり辛いんで、妄想とは言え、一応実名を使うことに変更してみたい。
但し、あくまでもコロナによる妄想の旅やから、実際にあること、あったことか、記憶違いか
ただの妄想か、定かではないし、保証の限りではないけど、なんとなく、うさんくさいながらも
そんな感じかも知れんと思って読んでいただければ幸いである。
てなことで、妄想の中で中国に行って見る。
なぜかと言うとやっぱり好きなんやと思う。
今の中国の政府や文化の有り様については、色んな意味で好きになれない面が沢山あって
なんでもかんでも中国好きというわけにはいかへん。特に昨今の政治的な動きを見てると
1票投じる心が薄れてくる。
そうは言うものの、彼の国の古い文化、特に書画の世界、特にわしが水墨画をやってる
からか、画の世界はより心惹かれるものがある。
そして、その絵に出てくるような、彼の国でも原風景と思える昔ながらの懐かしい世界が
いまでも見られるところが沢山あって、旅心をそそられるのだ。
それが、嵩じて彼の国の美術学院に短期ではあるが留学して寮ぐらしをするという経験も
してしまった。
わしの中国愛というよりは、中国の旅の愛はなかなかのものである。
てなことで、妄想の旅は、雲南省の麗江と、シャングリラと大胆にも名付けられた秘境の
地に行ってみる。さて、どんなとこやら。
最近の旅は、上海経由が多いというかそれしか選択肢がない状態でもあるけど、昔は
北京が便利だったときもある。妄想やからなんでもありだ。
かなり前の北京を出発点にしてみよう。
北京に来たらいつも必ずといっていいほど行くところがある。
琉璃廠というところだ。清の時代から文房四宝や書画骨董の店が集まってたとこらしく、
未だにその片鱗が残っていて、胡同(フートン)と呼ばれる昔の裏町通りの風情を
感じられるのはもちろん、昔ながらの文房四宝の専門店、安徽省の紙を売る店や
墨、筆を売る店、篆刻の石を売る店などなど、書家や画家などが来たらよだれをたらして
終日うろつきたくなるような店が沢山ある。
その名の通り瑠璃の瓦かなんかわからんけど、青や朱に飾られた瓦や、建物の外壁などの
跡が消えの残っているのが往時の栄華を物語っている。本モノか、わざと古色をつけられて
ものか? 知らんけど。
中でも一番よく行くのが「栄宝斎」。
とても有名な店で日本でもよく知られている老舗だ。
お値段は少々高い気もするけど、良いものが置いてある。
最高級と言われる画仙紙、紅星牌ブランドのやつもある。
端渓の硯がある。歙州硯もある。
安徽省の筆がある。
老胡開文の墨がある。
技力もなければ見る目もないわしでも心がぐらつくけど、こんなんばっかり買い漁ってたら
お金がいくらあっても足りへん。
目の保養、見る目を養おう。
とは言うもののたまには物欲に負けるときもある。
つい値段を聞くと、値切ってしまい、もうちょっともうちょっとと声を掛け合い
駆け引きしてるのは楽しいけど、そのうち、引っ込みがつかんようになって買ってしまう
ことも多々あるのだ。
勝負に勝つコツはあるんかどうかわからんけど、最初に自分の心の中で、この値段やったら
買うという数字を決めておくのが大事ではないかと思う。
相手の言い分に合わせて適当に下げろ下げろとやっててもこういうのはどうやっても
向こうが上手だ。
いくらやったら買いそうと思わせ、あんまり譲らんと頑張るとそれに近い値段で
買える場合が多い。それが、ええ買い物やったかどうか? してやったか? してやられたか?
それは、今でもわからん。
我が家にはそういうやつが結構溜まってる。それも結構楽しい思い出になっている。
この界隈には、昔からの胡同の建物や暮らしが結構残っている、というか残されているんで
ウロウロと歩き回るだけでも楽しい。
しかし、このあたりも再開発でどんどんと変わっていってる。
次来た時はどうなっていることやら。
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ありがとうございました。