天津の有名な「狗不理飯店」で晩御飯。
コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々を懐かしむ妄想日記の続きである。
さて、北京駅を出て、天津駅に到着した。ここからホテルまではタクシーで行く。
一旦、旅装を解いてから晩飯を食いに行こう。
ホテルは、「利潤徳飯店(アスターホテル)」。
わしは、知らなんだけど、今回同行した友人が、天津で仕事をしてたことがあって、その時に知人に予約してもらったのだそうだ。
さすが、伝手があると違うなあ。
値段は3つ星、2つ星並やけど、老舗の立派なホテルだ。
激動の清朝末期からあるらしく、中には記念館的な部屋もある。
とても良いホテルだ。
で、一息ついたら、ご飯を食べに出る。
歩いていける距離に有名な「狗不理飯店」がある。
包子(豚まん)で有名な店だ。
ここは、その本店らしい。
創始者の幼名が狗子(犬ころ)であって、寡黙で真面目に味を追求したということから狗不理と言われたという。
知らんけど。
北京ではまだ、街角の包子屋さんの面影があるけど、ここは既に立派なレストランだ。
丁重に席に案内される。
ビールはこんなやつ。北京ビール。
中国のビールは薄味が多い。
で、前菜的なやつ。
黄色い薄いやつに、肉やら野菜やら、ちょびっとしたやつをくるんで食う。
次は、木耳と豚肉を炒めたもの。
かなり上品な味付けだ。
次のは、リンゴ? さんざし? ようわからん。
あまずっぱい不思議な味。
蓮根の肉詰めって中国ではどこで食ってもなんか甘ったるい。
見た目ほどは美味くない。
さて、包子がやってきた。この店の店名の由来となったほどのやつだ。
どんだけうまいかと期待するけど、
そうこうするうち、ここの名物、狗不理包子がやってきた。これでこの店が名をなしたのだ。
と言ってもごく普通の包子。おいしいけど騒ぐほどのことはない。
それより蒸魚が来いへん。
忘れてんのとちゃうやろか?
わしらは白酒(バイヂュウ)で大分酔うてきた。
炒めるのは早いけど蒸すのは時間がかかるというのはわかる。
しかし時間かかりすぎとちゃうやろか?
やっと来た。
とても美味しい。
でもやっぱり、わしには、街角食堂的なとこがええなあ。