雲崗石窟、懸空寺、五台山、平遥の旅-2

瑠璃廟、戴月軒
瑠璃廟の東側に行った主な目的は「戴月軒」という文房四宝の店で筆を買う事だった。
文革以前から残っている筆の専門店はここぐらいだと何かの本に書いてあった。
かの斉白石もここで筆を買ったという。
楽しみだ。
東街に入ると店は直に見つかった。

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中に入ると中々好い雰囲気だ。
「いらっしゃい」、「筆を買いたいんだけど」、「画を描く筆」
いろいろ見せてくれる。「狼毛で一番いいのを見せて」
「試してもいいですか」、「どうぞいいですよ」
「斉白石もここに筆を買いに来たんだって?」、「斉白石って?」
「有名な画家の」、「ああ、まさか本人が来るわけないでしょう」
「弟子かなんかが来たかもしれないけどね」とあまり噛み合わない。
確かに、筆の造りは好いようだ。しかし書き味が今ひとつ私の好みに合わない。
「別のを試させて」、「やっぱり最初のがいいかな」と
しっくりこないながらも買ってしまった。「帰ってからいろいろ試してみよう」
店の奥の方では実際に筆を作っている。
「写真とっていい?」、「いいですよ」という事で製作風景を撮らせてもらった。
「特注もできますよ」との事であった。

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こういうのは老北京の文化の一面だ。