(注:これは震災の直前にネパール旅行をしたときの旅行記です。一日も早い
復興を心より祈念致します。)
帰り道で大きな穴や洞窟があるから見ていくかと言う。
ホテルに戻るともう日が暮れかけている。ちょうどええ、フェワ湖の夕暮れを
見に行こう。フェワ湖の東側から南側にかけて湖岸の街か゛広がっていて、そ
の中心部を道路が南北に貫いている。それがレストランや土産物屋が密集する
メインストリートだ。それより湖側に湖岸道路のようなものがある。
そこに出ると、もう湖の夕暮れが始まっていた。
なかなか見事な景色だ。
これでずっと奥の方にヒマラヤのアンナプルナ連峰が見えたらすばらしいやろ
なあって思う。もしかしたら上高地の大正池から穂高連峰を見るより美しいか
も知れん。しかし、残念ながら今日は見えない。
湖岸はちょっとした岩場になっていて、小さな波が打ち寄せてきている。どこ
からか小さな鳥が飛んで岩の上の止まる。目を凝らして見やんとわからへんけ
どつがいの仲良しの小鳥のようだ。
岸辺にも仲良しのカップルがぎょうさん歩いてはる。
湖岸道路が並木道みたいになってたらええ感じやのにと思う。
岸辺にはボートが一杯並べてあるけど、もう暗くなってるんで湖に漕ぎ出して
る人は殆どいない。
しばらく歩いていたら、人だかりが見えた。
対岸の島に行く渡し船らしい。島に行ったらバラヒ寺院というのがあるのだそ
うだ。もう薄暗いと言うのガヤガヤと降りて来てガヤガヤと乗って行く。喧し
そうなんで、わざわざ行くのも面倒になってきた。遠くから拝んでおこう。
もう見るもんも無くなって来たし、あっても見えへんようになってきたんでメ
インの通りまで戻ろうと思う。左に曲がるとお寺の様な建物があって、竹がい
っぱい植わってる。まるで日本のお寺さんのようだ。今度は竹林の上がえらい
賑やかだ。
よう見たら鳥が一杯いてる。というよりうじゃうじゃいてる。
写真やったらよう見えへんけど、あっちにもこっちにも白い鳥がなにかに憑か
れたかのように集まってぎーぎー鳴いているのだ。
暗闇に逆行になって水墨画のような竹林。その上に白い鳥が群がる。
気持ち悪い。
あっちでは黒い鳥が。
早いこと、賑やかなとこに行こ。
急ぎ足で街中にでる。
ちょうど晩飯時だ。彼方此方の食堂の入り口から声がかかってくる。わしらも
腹が減った。そろそろ晩飯にしよう。
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ありがとうございました。