高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-01、旅の計画

前からエベレストは一度見て見たいと思っていた。軽はずみで物見高い性格やから
世界最高峰なんてかっこええやんかと思っていたのだ。しかも、だいぶ前のテレビ
番組かなんかでエベレストが正面に見える山の上にホテルを建てた日本人が居る
というのを見ていた。もちろん、外に出かけてええ場所に陣取って世界一の山を
じっくり見るのはええんやけど、ホテルの部屋で日がな眺めて暮らすという事が
できるなんて素晴らしいではないか。しかも夜には満天の星空が見えるらしい。
そんじょそこらの星空ではないという、これは行きたいなあと思った。
調べて見ると、できるだけ安く行くには現地の旅行会社を使うのがええようだ。
最悪、現地でテンポラリーにガイドさん、あるいはポータさん、両方兼用屋さんを
雇うという手もありそうで、行って見るとよくわかったけどそういうトレッカーが
滅茶多いというよりは殆どそういう人ばっかりやった。しかし、調査時点では
状況はわからへん。英語で安い現地ツアーを探ってるうちに、どうやらそういう
ツアーではエベレストビューホテルに泊まられへんのちゃうやろかと言う事が
わかってきた。とことん調べたわけではないけどエベレストビューホテルに泊まるには
そのホテルを運営してる会社主催のツアーがあってそれしか方法がなさそうだ。
では、他のとこに泊まってしまうか? やっぱり部屋から直接見れるというのは
えらい魅力的やんか、それに、カトマンズ発着のプライベートプランというやつ
を使えば少しは安く行ける。ホテルには酸素の設備もあるようなんで高山病が
恐ろしいわしとすればそれも安心材料だ。
ということでこのコースで行こう。

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カトマンズまでは自力で行く。ホテルも自力で取っておく。これは簡単だ。
早朝にホテルまで迎えが来て、カトマンズの空港から国内線でLUKLA(ルクラ)まで行く。
30分ほどやけど天候によって左右される、非常に不安定な空路らしい。
ここが海抜約2800メートル。
ここからスタートして歩き始める。2500メートルまでぐんぐん降って、PHAKDING(パグディン)
まで行ってロッヂに泊まる。翌日は川沿いにほぼ平坦な道をJORSALE(ジョルソル)まで
歩いたあと一気に高度をあげてNAMCH BAZAR(ナムチェ・バザール)3400メートル
まで行ったらそこで宿泊、3日目にやっとSYANGBOCHE(シャンボチェ)の丘
にあるエベレストビューホテルに到着という行程だ。帰りもほぼ逆のコース、
ヘリで帰るというオプションもあるようやけど、こういう道は歩いて辿りたいし
なにより費用が高くつく。
計画は簡単にできた。
エベレストビューも楽しみやけど、途中の道もいろんな山の村々を通るんで、
人や動物との出会いが沢山ありそうでそれも楽しみ、スケッチ画もいっぱいできそうだ。
さて、後は行くだけ、しかし、心配事がある。高山病が大丈夫かということだ。

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ありがとうございました。