西安碑林博物館

西安碑林博物館は西安に来たら、是非、行ってみたかった処です。
ここの碑林は中国で一番だそうです。
書の好きな人にはたまらないでしょう。
王義之や顔真卿、欧陽詢など、書聖と言われる、あらゆる人の石碑が並んでいます。
私は書は書くのは全く下手なんですが、見るのは好きです。
だから、結構、見とれて時間がかかってしまいました。
画の碑もあります。
書も画も、拓本にして売られています。
ついでに、館内のあちこちでお土産屋があって、軸や書、画、その他一杯売っています。
私達が黙って歩いているうちは、少しだけ、中国語で声がかかったりしながら、自分達は、ぼんやりしたり、居眠りしたりしてたんですが、
私達が日本語をしゃべると、いきなり緊張が走ります。
あちこちざわついて、寝ていた人も起きて、
「来よった、来よった」、「日本人やで・・・」とかみたいに声をかけあってます。
そして、私達のところに愛想笑い一杯で、押し寄せてきて、説明するわ、売り込むわ、「これ安いで」、「ええもんやで・・」、「作者の証明もあるし・・」、
値段を聞いたら大変です。「いくらだったら買う?」としつこく粘られます。
適当に話をあわせながら、買わずに通り過ぎると、又、さーっと静かになっています。
次のところにさしかかったら、又、緊張、ざわざわです。
結局、国営みたいな店で、顔真卿の拓本を買いました。
ここは、打って変わって無愛想です。
「いくら?」
「800元」
「まけてよ」
「・・・」だまって首を横にふるだけ。
結局、750元までしてもらって買いました。
墨の匂いが良いです。大変気に入ってます。

でも、思うんです。
間違いなく本物だっていうんですけど、拓本として本物だということであって、拓本をとる石碑の方は、拓本用に模写して作ったものだと思うんです。
だって、こんなにとって売っていたら磨り減ってしまうじゃないですか。
貴重な書聖の遺産をそんな風に扱う筈がないですよね。

でも、印刷じゃなくて、本物の石碑(模写品であっても)から刷った拓本だと、そういう価値で持っていれば、値段ほどの満足は充分得られると思っています。

今は、これで、字を練習しています。

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