杭州お絵かき勉強日記-106 西安、楊貴妃の華清の池

白居易に長恨歌という有名な詩がある。
こんなやつだ。
・・・
眸を廻らして一たび笑えば百の艶めかしさ生まれ
六宮の粉黛も顔色なし
春寒くして浴を賜う華清の池
温泉の水は滑らかにして凝れる脂に洗ぐ
侍児扶け起こせば嬌として力無し
・・・
:岩波新書 新唐詩選続編より

美しくて豊満、色が白くてしかもたおやかでなよやか、こんな詩を読むと誰でも
興味が沸く。まさにその華清の池が西安の郊外にあるのだ。

「えらい変わってもたなあ」、前に来た時は、殆どなにもなくてどこもかしこも
工事中だった。池を掘ろうとしてたり、小さな建物がぽつぽつと造りかけてあっ
ただけだ。それが前からここにこんな立派な建物が当然あったかのように宮殿の
ような建物が立ち並んでしかもそれぞれに由来の説明がついている。
さすが中国だ。想像がいつの間にか現実になってしまっている。
「何年か前に来た時はこんなんどれもなかったで」と言うとここまで運んでくれ
車の運転手は苦笑いしていた。

しかも超混雑だ。杭州も観光客が多かったがここはもっと多い。
なんせ、奈良や京都に来るようなもんなんやから中国人は勿論のこと外国人も一
杯溢れかえっている。
土くれだけやった土地にようこんなもん造ったもんや、想像力の賜物や。

しかし、楊貴妃ってこんなんやったん?
色は白いけどなあ。

ほんまにこんなとこで風呂入ってはったんやろか。

温泉は確かにあったみたいやね。

歴史って形にせんほうがええことも多々あると思うべし。
楊貴妃弁当とか長恨歌煎餅とか売ってないだけましやけど。
もしかしたらそんなんも売ってる?


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