西安雑感

西安は、やはり古の長安を思わせる、落ち着きがあるように思いました。
以前、NHKで西安の街の紹介があり、中国の西部大開発の政策の下に、変わりつつある面が放送されていました。
古い市場などがどんどん取り壊され、ビルができ、不動産ブームも起こり、ITが盛んになりといった具合です。
確かに、街の中心部には、若者があふれ、賑やかな雑踏がありますが、上海のように音というかスピードというか、感じとして圧迫してくるものがあまりありません。どちらかというと老北京に似た感じがします。
街のあちこちには、鐘楼や鼓楼、長安城城壁など、当時の長安城をしのばせる建物が残っていて、勿論、改築や再建されたものが殆どでしょうが、古都の雰囲気を伝えています。
又、西域、シルクロードの入り口である事を示す碑もあり、イスラム文化の匂いもほのかに香ります。
街をあるいていると、車にはうっすらと黄沙がつもっています。
酷い時はずっしりと雪のようにつもるのだそうです。
こんな事でも砂漠からの風の通り道を感じてしまいます。
こういう感覚がつのって、今年は、敦煌やウルムチ、トルファンにまで行ってしまったのでした。
街の人は、人当たりが穏やかで親切なようでした。どこか古都の矜持を感じるところもありました。
良い街です。私は好きになりました。

西安では、空海の修行したという青龍寺に是非行きたかったのですが、おりしも桜の季節で、花見客が一杯でした。入場券を買う人の列が、多分、1,2時間かかりそうな程だったので、残念ながら、入らずに帰りました。
中国の桜は、日本と同じ?、少し違いそうです。

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