「今日の予定に李白の瀑布は入ってる?」、
「入ってないよ」、「時間が少ないから、頂上の展望台と迎客松?」
「えっ、瀑布入ってないの?、絶対行きたい」、
「迎客松の方をやめればいけるけど、ロープウエーの代金が別途必要ですよ」、
「それは、いいからコース変えてもらえますか」
元々、無理なスケジュールできているのでゆっくりみられないのはしようがないけれど、廬山にきたからには、あの李白の瀑布くらいは見ておきたいものだという事で無理やりスケジュールを変更してもらった。多分、迎客松というのは、五老峰の全貌が美しく見える風景区なんだろうけど、雲でみえへんかもしれんし、やっぱり瀑布をとろう。
山頂からいきなりロープウエーだ。ロープウエーから見ていると歩いている人も沢山いる。やはり廬山は麓から歩いて登り、更に瀑布や景勝の地を歩いて巡るのがあたりまえだろうし、そうする人が多いのだ。
勿論。私もこんな風にあくせくではなくて、いつかゆっくり色々なところを巡りたいものだと思っているが今は、時間に追われてでも、とにかく見ておこうと一生懸命なのだ。
ロープウエーがついてから瀑布まで一気に下る。
望廬山瀑布 李白
日照香爐生紫煙 遙看瀑布挂前川
飛流直下三千尺 疑是銀河落九天
李白の勇壮な詩から考えたら冗談みたいな滝だけど、地球温暖化で枯れてしまったのだろう。
しっかり頭に叩き込んで、画を描くときは想像で組み立てよう。
お金を払ってアドベンチャーコースをわざわざ登る人たちもいるけれど、これも又一興か。