さて、杭州に戻って一夜明けた。今日はそれほど早い出発とちゃうからいつも
のように西湖を散歩しようと思った。天気予報はあんまりよくない。外を見る
ぎりぎり大丈夫。
では、出発しよう。前回の時は雨は降ってなかったけどひどい曇りでずっと霧
の中やった。今日はそれよりましだ。
実は雨の西湖ってとても美しい景色を見せることがよくあるのだ。今日はどう
やろう？
降らない内にと気が焦る。早足で湖岸まで急ぐ。やっと水辺が見えた。
悪くはない。
しばらくすると前方に、西湖十景の一つ雷峰夕照の雷峰塔が見えてきた。その
名の通り夕陽の時にみると絶景なんやけど、朝靄の中でも悪くない。
相変わらず西湖は柳が美しい。
早足でどんどん歩いて、双投橋のところまできた。
ここまで来ると雷峰塔が真正面に見えていろんな撮影ポイントを見つけること
ができる。昔、美人がここで身を投げたというような話があるような、無いよ
うな？ 前に聞いたことがあるけどすっかり忘れてしもた。
ここまで一気に30分強で歩いてきたんで、少し休憩して、天気が悪くならんう
ちにさっさと戻ろう。何度も来てるんで特に未練はない。
で、この散歩のもう一つの目的は、帰り道で朝ご飯を食べる事だ。
ホテルは朝食無しやったんで、どっかで食べんとあかん。ホテルでもええけど
おいしくない上にかなり高い。それに街角屋台飯の方がはるかにおいしい。
で、いつものあたりを物色しながら歩くが来る度に微妙にお店屋さんが変化し
てる。
でも、やっぱりいいつもの豆花屋さんがいい。おぼろ豆腐はお腹に優しい。
でも、豆花屋さんは人気やから入れるとは限らない。
案の定、満員。ちょっと待ったくらいでは埒が明かん。
よう、見たら隣にも店ができてるし、しかもちょっとだけ行列が出来てる。
持ち帰りの包子を買う人達だ。中を見たら、椅子席が空いている。中でも食事
できるみたいだ。よかった。
さて、何を食べよう。
雨模様になってきて寒かったんで熱々の雲呑を頂こう。
ふうふう良いながら食べる。
中国の雲呑は皮がおいしい。
取り敢えず、朝飯にありつけてよかった。
ご馳走さんでした。
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ありがとうございました。