香炉峰はどうやって見る?

日本人なら誰も知っている白居易の詩がある。
「枕の草紙」にも登場する有名な漢詩だ。
日高睡足猶慵起 小閣重衾不怕寒。
遺愛寺鐘欹枕聽 香爐峯雪撥簾看。
匡廬便是逃名地 司馬仍爲送老官。
心泰身寧是歸處 故鄕何獨在長安。

「ここ廬山の地で鐘の音を聞き、峰の雪を見てする暮らしは、平穏で安逸なものだから、廬山に居を定めるのは好いものだ」と謳いながらも、都を離れて、心穏やかなぬ様が見えるようでもある複雑な歌だ。

ところで、架空の簾をあげようと目を凝らそうと、見えない。
いや、ぼんやり見える。見えるようで見えない。
1年の殆どが雲霧の中だからしょうがないといわれればそれまでだが、残念だ。
多分、写真中央右手の少し尖った三角形がそうではないかと思うのだが定かではない。

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まず、メインの五老峰からして雲の中だ。今回のメインなので、朝から楽しみにしていたが、空は晴れているのに山の周りは雲で一杯。
稜線が全く見えない。
雲の間に時々は顔を見せるが、全貌が分からない。
しようがないから、意とするところだけをしっかりと頭に叩き込んでおいて、画を描く時に思い浮かべるようにしよう。

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それにしても、山上展望台周辺は喧しい。
ツアーグループが沢山いて、それぞれのガイドさんが大声で説明している。時々4文字熟語で締めていくのが中国流なんだろう。
それと、記念写真。あぶない崖のところでも、やたら立ち止まってポーズをとる。大勢の人が一々だから、時間がかかってしょうがない。
これも中国だからしょうがない。