平遥古城、黄土高原、西安、洛陽を巡る旅を語る。
杭州、旧市街へ。
さて、わしらは、懐かしいあたりにやってきた。

2012年に短期留学してた、杭州美術学院の近くだ。
もう10年以上経ってる。変わらんわけがない。
目指すは、東西に伸びる観光街。花坊街の西の端にある「吳山花鳥城」だ。
このあたりは、昔々、南宋時代の首都だった杭州の街の名残感を狙ったお土産屋通りである。

いかにも、とってつけた感は否めないけど、割り切って楽しむのがほどよい辺りである。
その外れにこのビルがある。
とても妖しいビル。「吳山花鳥城」
当時はこんな感じだった。

古いような新しいような。

今はこんな感じ。

今も昔も、こんなショッピングセンター的な造り。

1階は花屋さん。というか、基本はお供え用の花を売るとこなんとちゃうやろか。知らんけど。
そんな気がする。
昔の花屋。

今の花屋。

変わってない?

2階は、基本、乾物屋さんの店みたい。何故かはわからん。

3階は、仏具などを売る店や骨董品屋さんがある。

4階は、殆ど骨董品屋さん? ほとんど行かんからわからん。

お目当ては3階の篆刻石屋さん。
骨董屋さん的な店の間に篆刻石を売る店がある。専門店だ。
篆刻用の石ばっかり置いてる。山程ある。売るほどある。
昔の店。

杭州美術学院時代に、先生に教えて貰った店だ。高級石というよりは、練習用の石が安く買える。安いけど、品質も悪くない、ここなら学生向けには安心ということだった。
それ以来、もう十何年、この地に来て機会がある度にここまで買いに来てる。
誰しもそう思うらしく、口コミやらでこの店はとても知られていて、日本からわざわざ買いに来る人が多いらしい。
今の店。

店にいたのは、爺さん。
こないだも、東京からわざわざ買いに来てたでと言う。
わしらが憶えてるのはおばちゃん店長だ。
そんな話をしてたら、おばちゃんがわざわざやってきた。
満面の笑み。憶えてるかって言うたら、もちろんやと。ほんまかなあ。
なんだかんだ盛り上がるけど、おばちゃんはいつもちょっと負けてくれたけど、爺さん店長は、1円も引いてくれへん。
元々、安くしてるんやから、そんなこと出来へんと厳しく言う。
まあ、しょうがない。
むかしより随分値上がりしてるけど、日本で買うよりははるかに安いんでわしらは嬉しい。
一杯買う。重いけど買う。
これで、スーツケースは随分重くなるなあと思いつつ買う。
しかし、帰ってから彫ってみたら、品質は前より随分低くなったように思った。
節というかダマというか、固くて彫れない部分がある石が混ざっている。結構多い。
これからの楽しみが薄くなったなあ。
篆刻石は世界のどこでも品薄状態みたい。ラオスやカンボジアの石もよく聞くようになった。
時代は変わっていくのだ。
たかが石、されど石。知らんけど。
どこにでも転がってそうな気もするけど。
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