水墨画留学の時の杭州暮らしをコロナ妄想的に振り返る話が続く。
長安城の城壁趾。
さて、いよいよ西安の旅も最後になってきた。せっかく来たからには、昔の長安の京都をしのぶ城壁に登っておきたい。
雨が降り頻る中を明代城壁跡に向かう。
観光用に整備されたというか、ほとんど新しく造られたんちゃうやろかと思えるほど綺麗でりっぱなやつがドンとある。
まあ、ともかく城壁の上まで登れそうなんで行ってみよう。
無料だ。
えらく広い。
えらく長い。
数十メートルではきかんのではなかろうか?
数百メートルはありそうだ。
端まで行こうと歩くけど、行けども行けどもたどりつかへん。
まあ、元の宮殿の大きさに比べたら、これはただの門やからなあ。
なんせ、唐の時代の長安は、世界でも一、二の大都市であったらしい。
知らんけど。
でもまあ、もひとつ愛想無しやなあ。
この写真って、長安を都にした歴代の王朝の名前みたい。
明がないのはなんで?
洛陽の都は?
長安の都の前って洛陽に都があったんではなかろうか。
それってどうなんよ。
もう遥か昔に行ったことがある。
今はどうか知らんけど、その当時は、宮殿趾や城壁などは残っていたり、史跡として再構築されたりしてなかった。なんとなくちょっと賑やかな田舎町という感じであった。
それよりも、近くにある龍門石窟が大人気で、中国三大石窟(雲崗、龍門、敦煌)の一つというだけあって、押すな押すなの盛況ぶりであった。
雲崗石窟や敦煌石窟にも行ったけど、それらとはまた違った趣、大きさの仏様がいてはった。
とても興味深いところであった。
そして、もっと有名なのが白馬寺。
中国の国花といえば牡丹、その牡丹で有名なお寺なのだ。
中国画には牡丹を題材にした絵がとても多い。
とても大事な花なのだ。それで、牡丹の季節には、中国全土からこの寺に人が集まるというのを聞いて、やってきたのだ。
確かに綺麗やけど、長谷寺のほうが品がええんとちゃうやろか?
なんて・・・
城壁を降りたら小吃街
城壁を降りたら、小吃街だ。
ごく普通の中国の街の食いもん屋街の賑わい。
でもちょっと違う感じがせんでもない。やっぱり、イスラムの香りがそこはかとなく。
洛陽とはちょっと違う。
もしかしたら、洛陽では見かけなかった「杜子春」がここでは見かけられるかも。
イスラムだけでなく、様々な違いのある人たちがいてはるのでは?
とてもおもしろい。
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明代城壁趾の地図。