コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。麗江、シャングリラの旅−19。普達措国家公園で簡単昼飯。

普達措国家公園で簡単昼飯。

えらく腹を空かせたままここまで来たけどけっこう我慢がし難い。
綺麗な服の女の子たちに出会った先で、その子の家族がやってるんやろか、何かを
売ってるテントが見えた。
嬉しい。何か食いもんを売ってるかもしれん。煙が上がって良い匂いが漂ってくる。
息苦しいんでゆっくり歩く。
着いたらおばちゃんが、いろいろ焼いてる。
メインはじゃがいもだ。大きなヤツ。あとはパンみたいなやつ。串に刺した肉。

イスラム風やなあ。
かなり簡易食やなあ。
もうちょっとしっかり食いたいなあ。どっかにレストランは
ないんかなあ。しかし、多分、ここを逃したらもう食いもんにはありつけない
予感がする。
ここにあるやつをありがたく頂こう。
てなことで、じゃがいもを一つと串肉を2本ゲット。
じゃがいもはたっぷり大きくて熱々、ホクホクしてとても美味しい。
串は羊の肉だった。やっぱりイスラム風?
どういう少数民族化はわからんけど、場所的にはチベット系のような気もするけど
さっぱりわからんし、どうでもいい。
とりあえず空きっ腹に美味しくいただく。
ビールは置いてない。まあ、こういう屋台にビールを置いてる可能性はかなり低いけど
例え置いてても今回は飲む気がしない。
このあたりは輸送手段も大変なんで、いろいろ観光客が買いそうなもんを揃えて
おくわけにもいかんのやと思うし、自然保護にもかなり気を配ってるんで
そういう意味でも最小限の身の回りのモノだけ売るのを認めてるんかもしれん。
なんもないとこということでは、雲南省の南の方の山の中の事を想い出す。
夜明け前の巨大な棚田を見下ろす山の上で、寒さに震えながら日の出を待っていた。
そこは山の斜面に展望用の足場を切っただけのオープンな場所で、じっと待ってる
わしらの間を赤子を背負った少数民族の若い母親が茹で卵を売って歩いてた。
わしは無視しようとしてたら、そばに居た通訳さんが、ここはとても貧しい村で
この人達はこんなことしか収入を得る手段が無いんです、どうか買ってあげて下さいって
哀しい顔をする。おもわず買ってしまった。
それから、数年経って、同じ場所に行ったら、展望台は建物の中に入ってしまって、
外界からは柵で仕切られてる。もしやと思って柵のとこまで行ったらやっぱり
若いお母さんが赤子を背負って卵を売りに来ていた。またまた思わず買ってしまった。
この国では、観光化が進んでも、元いた人たちがその観光資源で潤うとは限らず、
外部からきたお金持ちたちがおいしいビジネスを根こそぎ持っていくと聞いた
ことがある。
そんなことを思いながらじゃがいもの熱いやつをフーフーしながら食ってしまった。
ここに暮らす人達が、あの明るいお嬢さんたちが、幸せになってくれたらいいなって
心から願う。

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ありがとうございました。