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コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。麗江、シャングリラの旅−15。峠を越えて。

峠を越えて。

さて里山、山の村のあたりを過ぎたら少しずつ道は上りになる。延々と登っていく。
大きな山を越して次の丘に登り、また峠を少し下って、大きく登る。
そういう繰り返しだ。進行方向に向かって右手の方は遠方にずっと高山が見えている。
それが途切れることがない。あいにくの曇り空に加えて朝霧が出て、その山が見えたり
隠れたりする。
それが又とても良い感じなのだ。
手前に畑があって小さな家がある。見えないけど農家の暮らしを想像させる。
そしてその向こうには例の山が霧のなかに見え隠れしてる。
とても良い感じだ。

手前の景色は刻々変わっていく。
時には草原が現れる。
時には渓谷があらわれる。
遠くの山も徐々に変わっていく。
そろそろ虎跳峡への分かれ道も通り過ぎたらしい。
麗江の街で標高2500mくらいらしいから、このあたりってもしかしたら3000mを
越えてるんかもしれん。タクシーに乗ってるんであんまり気がつけへんけどじんわりと
頭が痛い。ただ体調が悪いだけ、風邪でも引いたかとこの時は思ったけど、後でよう
考えたら高山病の症状だったとわかった。このあと、向こうに着いてからはっきり
それとわかる場面があったのだ。でも、この時点ではそうと気が付かなかった。
思い起こせば、昔、中国の四川省にある峨眉山という山があって、
例えば、李白に『峨眉山月歌』という漢詩があって、こんなやつだ。
峨眉山月半輪秋  峨眉山月 半輪の秋
影入平羌江水流 影は 平羌江の水に入りて流る
夜発清溪向三峡 夜 清溪を発して 三峡に向かう
思君不見下渝州 君を思えど見えず 渝州に下る
何となくカッコ良い。
真っ黒い山影に半月が冴え冴えとかかっているという情景だ。
とても絵になる。
そういう絵のイメージにつられて行ったことがある。山頂近くまではとても
順調だった。麓まで車で行って一気にロープウェイに乗ったのだ。3千メートル近くまで
一気に行ったのだ。そこから、頂上の展望台まで後少し、3090メートルのところだ。
しかし、このわずかの坂を登るのがえらいしんどい。
息が上がるし、足が動かへん。頭が痛い、気分が悪い。
この時も始めは高山病とは気が付かへんかった。一緒に行った仲間の何人かは
元気よく軽々と歩いてる。わしとある友人のふたりだけが息苦しいのだ。
這々の体でやっと展望台に着いたころにはこれって高山病ってはっきり気がついた。
大変息苦しいけどこれ以上ひどくはならへんみたいなんで、まあいけるやろとは
思いつつ、軽く見学して下に向かった。
正直なもんで少し降りると随分楽になる。こんな僅かな高度差でこんなに変わる
もんなんかと驚きだ。
途中の山道で出没する猿と戯れつつ下る。どこの猿でもそうであるように、ここの
やつも油断するとお菓子なんかもっていたらさっと盗られてしまう。
愛嬌があって可愛いけど油断がならんのだだ。ここからはなんということなく
無事にロープウェイに到着。やれ安心。
この時以来、わしは高山に弱いというのがはっきりわかった。
不思議なことだ。
わしは、若い頃は登山に少し興味があって、日本のアルプスといわれる高山にも
何度か登ったことはあるけど、体力がないんでとてもしんどくてバテバテに
なってばっかりやったけど、高山病になったというようなことはなかった。
やっぱり3000mを超えるというあたりに問題がありそうなのだ。
この時はそこまでは気が付かず、頭が痛いなあ、体調悪いなあと思いつつ、
旅を続ける。
眼下に見える高山に下に谷がどんどん深くなっていく。
こんなに深い谷、高い山って、やはり何らかの景勝地ではないかと思うけど
運転手さんに聞いても定かではない。
哈巴雪山と言われるあたりやったんやろか?

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