コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。麗江、シャングリラの旅−14。シャングリラに向かって出発。

シャングリラに向かって出発。

さて、いよいよシャングリラに向かって出発だ。
麗江の街を早朝に出発、片道ほぼ100kmくらいの行程と思われる。前日にタクシーを
予約しておいた。女性ドライバーやから安心だ。
朝迎えにきたら男やった。えっなんで? と思ったら、山越えのきつい峠道が続くし、
とても遠いんで旦那さんが来たのだそうだ。
それはそれで良い。何の問題もない。けど、それだけ強烈なんかとちと心配にはなる。
車は一旦西に向かって市街地を出ていく。そして、北に向かう。
景色が町家から山里に変わっていく。いきなり田舎風景、田園風景だ。
まだ山道というよりはなだらかな丘の道、カーブも少ない。
そして並木がどこまでも続いてとても美しい。

本来なら、東の方向に雪を頂いた玉龍雪山が見えるはずなんやけど、今日はあいにく
雲の中だ。
観光道路ではなくて普通の生活道路なんやけど、いやそうやからこそか、時々道端で
野菜や果物を売る小さな市というか、屋台が並べられている。
時々食べ物屋さんも出てる、長閑な風景だ。
まだ車は走り出したばかり、着くまでに3時間も4時間もかかるやろう。
ところで、これから向かうシャングリラってどんなとこ?
何がある?
実は全く分かってない。
実は「Lost Horizon」という本を大分昔読んでいて、かすかに内容を覚えていて、
その飛行機が不時着した場所、地上の楽園らしいとこ、が、雲南省の麗江から
行ける山中にあるというのをちらりと漏れ聞いて、ほんまかどうか、妖しいモンや
けど、それらしきとこってかなり興味がある。
しかし本の中でそこがどんなやったか具体的なことは殆ど覚えてないんで、
では、どんなとこを見に行くんかという予習を全くしないでここまで来て
しまったのだ。
そやから、運転手さんにいろいろ情報を教えてもらいながら行くしかない。
走りながらいろいろ聞いてると、もう少し走ると虎跳峡というところがあって
金沙江(長江上流部)という川が大きく蛇行してるあたりにとても険しい渓谷が
あるらしい。ちょっと見に行きますかと冗談では言わはるけど、ついでやったらと
ついその気になりそうになるけど、虎がほんまに跳ぶんなら一回見てみたいと
思うけど、実際に行くとなれば、それなりの準備と覚悟が必要で、ついででは
行かれへんというのが分かったんで話は聞くだけにしておこう。
更にその金沙江を相当遡ったら三江併流というところがあって、金沙江(長江上流部)と
滄江(メコン川上流部)と怒江(サルウィン川上流部)の巨大な河が上流で並行して
流れるところなのだそうだ。東南アジアを網羅する壮大な河が集まったところ、とても
ロマンがあるところではないか。
もっと事前にいろいろ調べておいたらよかったなあ、いろいろ行くところを
計画できてたかもしれん。
しかし、いきあたりばったりも又、旅の醍醐味。
今回は何に出会えるかとても楽しみだ。

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ありがとうございました。