仕方がない雨具に着替えよう
ロープウエーを降りると、すぐ山道だ。
ガイドがチャッチャとのぼりはじめようとするが、結構雨が激しくなってきた。
「ちょっと待って」と傘を出したが、これではあかんやろと思い直して、更に
雨具もひっぱりだした。
きっとこうなるだろうと予想して本格的な雨具を持ってきたのが功を奏しそうだ。
「やっぱり備えあれば憂いなしだ」えへん、というところだが、
実は、この時点でリュックにビニールをかぶせたりという対策を全く思いついていない。
行く前にはきちんと考えて、リュックのポケットに入っていたのだが、
この時は考えもしなかった。
ボケてるね。
後で見てみるとリュックの中まできっちり濡れていた。
行く手は殆ど見えないガスの中だ。
それでも人は多い。かっぱを着たり、傘をさしたりと思い思いのスタイルで
登って行くが、結構辛い。
見えないながらでも、ガイドは要所要所で停まって説明してくれる。
黄山は殆どが岩山なので、登山道も岩を削って階段を切りだしている。
場所によっては急だし狭い。ちょうど夏休みに入ったところなので子供連れの
観光客が多く、道はいっぱいだ。
ゆっくり慎重に歩こう。