山西の汾酒

今回の旅を酒の上の振り返ってみると、一言で言えば、「生ぬるいビールの旅」
であった。
暑い中を歩き回って、ご飯の時間になると、土地土地の美味しい食べ物が
食べられる。そして喉が渇いているから、「何はともあれビールだ」と言う時
「冷たいビールある?」、どこでも答えは「没有」だった。
習慣の違いというのは恐ろしいものだ。冷たいビールを飲まない土地では
それに慣れないとしかたがない。
最初は氷を入れたりしようとしたが、当然の事のように氷もない
それでも不思議な事に慣れてくるものだ。
だんだん、「これでもいいや」と思うようになった。

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それで、山西省の名物と言えば、面と汾酒という事だ。
面はしっかりと食べたが、汾酒も忘れずに飲んでおかなくてはいけない。
これは、五台山から太源に向かう途中の晩ご飯の時に飲んだ汾酒だ。
汾酒=白酒と思うので、同様に強い酒だ。
しかし、まろやかで癖が少ない。おいしい酒だ。
杜牧の『・・・ 借問酒家何処有 牧童遥指杏花村』という詩に出てくる
酒家の酒は汾酒だというが、こんな味だったのだろうか
「竹葉青酒」というのもあって、試飲してみたがちょっと甘すぎたなあ。

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毎週金曜は酒や茶に関する話です。