中国、浙江省、古村の旅ー30、浙江省、麗水、古堰画郷で遊覧船に乗る。

では、そろそろ遊覧船に乗る。今回の旅で2回目だ。最初は西塘水郷の中を船で
巡った。今回は古堰のある川を船で下るのだ。水郷の家と家の間をゆるゆると棹さし
ながら流れていくのとは又違った味わいがあるかもしれん。

船は欠航大きい。わしら7人乗ってもガラガラやなあって思ってたら、後で中国人の
観光客がドヤドヤと入ってきはった。それでも外が見えるエエ席をとりあって
騒ぎ立てるわけではなくて静かに席につきはった。

着いた時間が結構おそかったんで今はもう16時を過ぎている。だんだんと暗く
なり始めるころだ。
そやから川面の景色もだんだんと寂しさをましてきて少しええ感じになりつつある。
左舷がわの提灯がちとやかましい。

船は大きいんでゆったり竿を立てて進むんではなくてエンジンをかけてじゃんじゃん進んでいる。
大きさだけではなくて川を遡ってるんかな?
勝負は早そうだ。
あっという間に景色が変わっていく。
最初は川と山とススキとくらいが目につく感じで、山に霧が出始めてちょっとはましに
なってきたかなと言う風情であったがゆっくり味わってる暇がない。
そのうちにススキのあいだに家が見えてきた。

大げさに言えばこんな感じかな?
舟を泛(うか)ぶ大河の裏(うち)
積水 天涯を窮む
天波 忽ち開拆(かいたく)し
群邑(ぐんゆう) 千万家
行ゆく 復城市を見
宛然として桑麻有り
旧郷国を回瞻(かいせん)すれば
びょう漫として雲霞に連なる
王維 「渡河到清河作」
漢詩なんてどれも大げさなもんだ。
そこを回り込んだら、おや、帆を張った船が見える。

いきなり素晴らしくええ感じになった。

残念ながらもう暗くなってきたんでわしのカメラには写りにくいけど、肉眼では
丁度ええ具合だ。

ちょうど絵になる。
しかし、よう考えたらそれが胡散臭い。
こんなとこにあんな舟が暮らしのなかでいてるはずがない。画郷というのを謳うために
やらせで配置してるんとちゃうやろか?

てなことであっというまに港に入る。
ここでも写真家用のいかにもという風景が待ってるようだ。

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ありがとうございました。