中国、浙江省、古村の旅ー23、浙江省、兪源古村をめぐるー1。

最初はあんまり期待してなかった。この村って太極星象村って言われるくらいで
入り口の田圃の陰陽模様が観光ネタなんやろから中に入っても何もないんとちゃうやろか
って思ってたのだ。
そんな気分で入り口付近へ。て、ちゃんとした入り口みたいなのはないんかな?

壁にえらい生々しい絵を描いてる。

一応この辺を入り口と言うか?

ちゃんと兪源古村って描いてある。

まあそんなもんか、何となく新しいし、大したことなさそうやんか。
でも、なんかええ感じにもなってきた。
瓦屋根と漆喰の壁、おきまりの古村の風景が現れてきたやんか。

こっから看板に言う、古建築群に入るのか。
ここが集会用の広場みたい。文革の時には色々あったんやろなあ。

中に入ると大きな邸宅になっている。

演劇用の舞台まであるから大したもんだ。

屋根の造りなんかも変わってる。わしは建築のことはわからんけど、何か意味がありそう。
柱の上にも吉祥を表すらしい彫り物が据えられている。時代の古さをうかがわせておもしろい。

四方に何かセレモニーをやるらしき場所がある。

わからんけど由緒正しいそう。

これはええ! 外にでたら石壁と瓦屋根を背景におじいちゃんとおばあちゃんが歩いてはる。

絵になるなあ。
物想う老婆かな。

次の建物は昔の民具みたいなのを展示してるという建物。

あんまり大したものはない。
それより庭が面白い。

庭より、門の向こうを歩いておばあちゃんが面白い。

家の中もこれまでよりもっと古びている。

入り口では優しそうなおじいさんが切符切りをしてはる。

こんな風に、観光地でありながら観光地ではなさそうな雰囲気が一杯のところが
今回の旅の醍醐味だった。ここでも一応現地ガイドさんが案内してくれるけど、
どこに入っても売店なんかないし、物売りのおばさんもいない。見せるものも
観光用に飾ったり修復というよりは作り直したり、そんなのはなくてありのままだ。
そしてなにより、生活の場のなかにあるんで、そこここに出没するおじいちゃん、
おばあちゃんなんかがめちゃめちゃ味のある風景を作ってくれてる。
絵を描くものにとってはとても眼福をいただける光景であった。
すばらしい。

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ありがとうございました。