中国、浙江省、古村の旅ー10、「巴国布衣」で変面劇の余興。

あっという間にもう7年たってしまったようやけど、2011年に中国、四川省の
成都へ行って、そこから石溪というところまで行って「芭石鉄道」というのに
乗りに行って来た。郊外のミニSLというやつだ。興味のある方はわしの以前の
ブログをご覧あれ。で、その時、成都で川劇なるものを鑑賞する機会があった。
本物の京劇なるものを見たことはあるけどきちんとは見てないんでその違いはよう
わからんけど、京劇の亜流みたいなのは中国各地にあるみたいやし、あるいは、各地に
もともとあったものが首都で洗練されて京劇になったんかもしれんし、それは今の
とこどうでもええんで、四川には川劇なるものがあったというだけのことだ。
噂に高い、変面劇というのをみたくて成都にある「蜀風雅韻」という劇場に行った。
わからんまま見てたけどえらい盛り上がってる。笑もあるし、大立ち回りもある。

日本の歌舞伎みたいなもん、というか歌舞伎がこういうものからの流れであるのが
ようわかる。

決めどこでは見栄をきる。それが無事終わったらいよいよ変面劇だ。

これにも物語があるようやけど、さっぱりわからん。
けど、まわりがえらい盛り上がってるのだけはようわかる。
いろんな役者がでて、入れ替わり立ち替わり、どんどん顔が変わる。

変わるタイミングやその意味がわからんけど、わからんでもすごいというのだけは
わかる。いつ変わったかどう目を凝らしてもまったくわからへん。
一人の顔が次々の変わっていくのだ。
そのすごさが記憶に刷り込まれているんで、チャンスがあればこれをみたいと思う。
巴国布衣でやるのは、わずか5分ほど、ご飯のあいだの余興やから大したことはない
とは言えるけどやっぱりそのすごさは垣間見えるはずだ。
飯を食ってたらジャーンとドラがなった。いよいよ始まるか、入り口横の舞台の
そばに急ぐ。

なんべんみてもやっぱり素晴らしい。
客席まで出て来て大サービスだ。

動きがかっこええ。
しかし変面の瞬間は顔を軽く上下に振るか振らないかの、ちょっとした仕草をした
瞬間に顔が変わってる。どうも顔を覆っている薄い布の面がなにがしかの筋肉の動きで
するっと上に上がってしまうのではないかと想像するんやけどそうかどうかはわからへん。
しかも連続で息もつかせず変えてみせてりするんで何枚のかぶってるはずなんやけど
厚ぼったい感じがしいへんのは見事なものだ。
成都で見た本格的なやつは当然見事やし、何人も同時にやってたし、ストーリーもあった。
けどここでも基本的な動きは一緒みたいやから、その道の訓練をながいこと受けてきた
役者さんが派遣されてきてるんかもしれん。
ただ、変面以外の動きは大きな振りを見せたり、「きめ」てみせたりかっこええんやけど
日本の役者さんみたいな洗練された動きが感じられへんような気がするけど
レストランで余興やるのにそこまで要求したらあかんということなんやろね。
この間、大広間で飯を食ってる人達は変面を観賞したり飯を食ったりできるけど
わしらは、個室に集まってるから、こんな短い時間で終わってしまうショーの場合は
行ったり来たりできへん。劇も気になるけど食いかけの美味しい四川料理も気になる。
終わったらちゃっちゃと戻って本場の麻婆豆腐を食わんとあかん。
本当はこの前に火吹き男の火焔ショーがあるんやけど、こないだ杭州でサミットが
あったのを機会に危険やからということで中止になったのだそうだ。
大好きな四川料理と変面劇で楽しい夜が過ぎていった。
ごちそうさんでした。

店名 「巴国布衣」賓江店
ジャンル 四川料理
住所 杭州市江南大道星光大道国際広場4楼
電話 0571-81067777 0571-86915777
営業時間 不明
定休日 不明
メニュー 中国語
言語 中国語

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ありがとうございました。