杭州の近くに天目山というのがあると日本にいる時、画の老師に聞いていた。画の練習画題になった 事もある。山の上にお寺があって、途中に滝がある。麓には民家があって、高師が尋ねてくるという やつだ。こんなところが実際にあるのなら行って見たいとずっと思っていた。 それで杭州に来たからにはいかねばならない。しかしバスで行くのはかなり不便そうだ。どうしよう と思っていたら、学校から留学生の何かの催しにバスが出ると言う。メディアの取材もあると言うから 又、こそこそ逃げげんとあかんやろけど、それでも行きたい。 杭州市から臨安というところを抜けてほぼ真西の方角に行く。美術学院からバスで約2時間半で到着した。 なるほど、山高く森は深い。目の前の大きな池には神韻が漂っているかのようだ。
ここから、一旦電気自動車に乗って途中まで行くとそこからは自力で登るのだ。谷川に沿った、結構 急な上り道で途中で大小の滝が見られると言うわけだ。
各国の留学生達が後になり先になり登っていく。取材の人たちも一緒に上っていく。 時々、留学生をつかまえてインタビューしながら写真を撮っている。やはり、見栄えのする人達が選ばれ ている。アフリカの人達やヨーロッパの人たちだ。これなら私の出番はないだろうしめしめ。
おやおや赤壁という名の滝がある。ここは元。呉の国のはずやから赤壁があっても不思議はないがこんな 山の中ではない。
前に貴州に行った時は雨が少ない年だったので滝を見に行っても殆ど水がなかった。 福建省の武夷山に行った時も水が少なかった。滝の運はないんやろうと思っていたが、今回は雨の多い時期 に来た為か水がたっぷりあるようだ
いつくも滝を通って、休憩所にでた。長いのぼりだから休まないと疲れる。 休みすぎても疲れると思うが団体行動だからしょうがない。
皆さんはアーチェリーなんかして騒いでいる。それが又画になりそうというので、取材が始まった。 私は鶏でも見ていよう。こいつはいつか食われるはずなのだ。
更にまた滝を見ながらすすむが、たいがい飽いてきた。 しかし、目をつぶれば見ないですむが、それでは滝に落ちるだろう。 それでとうとう一番上の大きな滝に着いた。これがここの見せ場なのだ。 さすがに大きい。 迫力がある