冬の青森、秋田、雪の文学、温泉めぐり-01、青森へ

今、ブログでは中国、浙江、温州、奇山、古村の旅を連載させていただいている。
これがそろそろ最終段階に入りつつあるのを機会に、次の旅の話も平行して始
めさせて頂こうかと考えた。中国の旅の後は、今年の1月にミャンマーを旅行
した。そして2月に青森、秋田に行って来た。順番に行くとミャンマーなんや
けど、青森、秋田は冬の話なんで、ぐずぐずしてると季節感が変わってしまう。
と言うことで、青森、秋田の話を先にさせて頂こうと思った次第だ。
なぜ、青森や秋田に行ったかと言うと、まずは雪を見たかった、そして雪景色
をスケッチしたかったからなのだ。
水墨画で雪景色を描くのはとても難しい。雪は真っ白やから水墨画では描かな
いというか描き残しで表現する。そうすると雪だらけの景色は下手をすると、
真っ白で何も無いという惨憺たる絵になってしまうのだ。上手に何も無いとこ
ろをあるかのように描かんとあかんのやけど素人はそれが何時までたっても上
手いこといかへん。そんな状態なんでいろんな雪の風景を心に刻んで置こうと
思い立ったしだいなのだ。
今回の旅は、まず青森に行って、本州で一番の豪雪地帯にあると言われる酸ヶ湯
温泉に行って、又青森に帰る。翌日はJRと津軽鉄道を乗り継いで金木まで行っ
て太宰治の斜陽館に行く。津軽鉄道のストーブ列車に乗るのも大きな楽しみだ。
そのまま、青森には戻らず、弘前を回って、更に秋田内陸縦貫鉄道なる路線を
つかって長躯、角館まで行って泊まる。次の日は朝から角館を堪能して、バス
に乗り、田沢湖駅で乗り継いで乳頭温泉まで行く。ここも秘境温泉だ。ここで
泊まれたらええんやけど鶴の湯本陣、ランプの宿はとても予約がとれない。
お湯に入って、見学したら、又、田沢湖まで戻って泊まる。その次の日は、田沢湖
周回バスに乗って辰子像を見た後、各停を乗り継いで秋田まで行き、友人と会
ってから帰るというような計画だ。
これが固まるまでは色々考えた。
旅費が安くつくのは青春18切符の季節だ。しかし、春まで待ってたら雪が無く
なるかもしれんし、3月からちと他の用が忙しくなる。
青森、秋田はLCCが飛んでない。仙台までLCCで行って、そこから普通列車の旅
をしてもええんやけど、東北地方は極端に列車の便数が少なくてスケジュール
を作られへん。新幹線で青森秋田まで行くと相当な金額になる。いっそ早割の
飛行機を使った方が安いくらいだ。しかも、調べて見ると、マイレージを使っ
てもかなり少ないマイルでいける。手持ちのマイルで十分いけるではないか。
ということで、青森行きと秋田からの帰りを無料の飛行機にして、後は、各停
の列車と路線バスを繋いで行けば先程のスケジュールが成立することが分かっ
たのだ。
やれやれ。
で、飛行機は青森空港に着いた。予定より10分ほど遅れている。急いで外に出
たけど、もう9:20近い。

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で、空港から青森駅までのリムジンバスは出発が9:20だ。これを逃すと11:20発
迄バスはない。そうなると青森駅から酸ヶ湯に行くバスが11:20発やから酸ヶ湯
には行けないという事になる。
リムジンバスは本数が少ないんで飛行機が遅れたら当然待ってくれるなんて、
聞いたことがあるけどやっぱり気が焦る。慌ててリムジンバスに乗ったら、直
ぐに発車した。わしより後に出て来た人は乗れてないということだ。手荷物を
預けた人なんかは勿論乗れてない。

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わしも人をかきわけて小走りで出て来いへんかったら乗れてなかった。結果、
酸ヶ湯には行けなかったということかと冷や汗が出た。
ほんまにそうなんやろか? 後で臨時バスが出たんやったらええんやけど。
何か気持ちが落ちつかへんまま青森駅に着いた。
いつもより多いんか少ないんかはわからへんけど駅前は雪だらけだ。

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後で調べたら空港から直接酸ヶ湯に行くバスがあったらしい。(予約制)
酸ヶ湯方面へは救済手段があったと言うことらしい。
それはともかく、取り敢えず酸ヶ湯行きのバスチケットを買っておこう。同行
する友人とは途中の新青森駅で合流やから最初はわし1人なのだ。
駅前のチケット売り場で酸ヶ湯に日帰り入湯しに行くというと往復チケットを
買った方が良いという。1800円だ。(チケットには1dayチケットみたいな表現
になってる)
結果的にはこれがえらいお得だった。友人が新青森空港から買った片道チケット
x2で行くと2400円ほどだったからだ。バスに乗ってると、外国人の旅行者達
は殆どの人が何かしらのフリーチケットかクーポン券みたいなのを持っていて、
運転手に判を押してもらってる。外国人旅行者にはいろんな優遇制度があるみ
たいやし、それを皆さん良く知って使ってはる。旅上手なんやね。
わしらは外国にいってもそんなんよう活用しいへん。
チケットも買ったし、まだ時間もあるんで、今日泊まる一旦ホテルまで歩いて
行って荷物を預けて周辺を探索してから、バスを待とう。
バスは、駅前のチケット売り場の目の前、11番乗り場に来るらしい。

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さあ、出発だ。
やっぱり外国人旅行者が多いなあ。

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ありがとうございました。