冬の青森、秋田、雪の文学、温泉めぐり-07、斜陽館へ

津島家新座敷を出たら次は斜陽館に行くしか無い。いくら家を曳いたと言うて
も200m位の話だ。近くにあるのは間違いない。

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ぐるっと回ったら直ぐに着いた。
えらい大きい家だ。
昔の大金持ちの家やから当たり前なんやろね。

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土間からして広々としてる。今時こんな三和土の土間なんか中々見られへん。
土間にいるだけですごく落ち着く気がする。
こんな家を太宰は嫌だったらしい。貧しい農民にお金を貸して儲けた金で金持
ちになったというのが堪らなく嫌だったのだ。金持ちの家に生まれへんかった
からその気持ちはようわからん。
土間は土足やけど見学するには靴を脱がんとあかん。今回はさぞや雪が多かろ
うと深めのドタ靴みたいなのを買ってきた。これを脱いだり履いたりするのが
面倒でかなわん。今くらいの雪やったら普通のトレッキングシューズにしたら
よかった。急遽この靴を買おうと思ってたまたま歩いてた心斎橋の靴の安売り
店に行った時の事やけど、やっぱり中国系の人でいっぱいやった。対応力を増
そうと店員まで中国系の人やった。履いてみようと思ても中々場所が空かへん。
店員の助けでやっと履けた。こんどはレジも大変だ。沢山並んでるというより
は、一人でいっぱい買ってはるのだ。しかも箱はいらんたらなんたら色々注文
が多いんで時間がかかる。勿論レジの店員も中国系の人。えらい事になってる
やんかと思った。お金を投げたら品物を投げてよこすなんて乱暴なやりとりは
ないけど、お客さんの上から目線的な支払いかたはちょっと気になった。
そんな事はどうでもええけど、斜陽館も結構くまなく見た。

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どの部屋もお金がかかった豪勢なものだ。

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和室もあれば洋室もある。

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けどまあ、太宰の生家というだけで格別な何かがあるわけではない。
すぐに退屈してしまった。

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外にでよう。こんどは金木の町をちょっと歩いてみよう。
「津軽」にこんな文がある。
:・・・・・金木は、私の生れた町である。津軽平野のほぼ中央に位し、人口
五、六千の、これといふ特徴もないが、どこやら都会ふうにちよつと気取つた
町である。善く言へば、水のやうに淡泊であり、悪く言へば、底の浅い見栄坊
の町といふ事になつてゐるやうである。・・・・:太宰治、「津軽」より。
でも今は昔とは違う。すっかり変わってしまったんとちゃうやろか。
特長はないけど気取っても無い。淡泊で見栄坊かどうかもちょっと見いでは、
分からへん。
みぞれ交じりの雨が降ってきたけどぶらぶらしてみたい。けど何処に行ったら
ええかわからない。
とりあえず雲祥寺というところに行ってみよう。
:・・・・お寺へ屡々連れて行って、地獄極楽の御絵掛地を見せて説明した。
・・・・:太宰治、「思ひ出」より
そんな地獄絵があるなら見てみたい。
方角がわからんままさまよってたら結局反対方向でやっと発見。

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変わった山門だ。韓国様式?
雪が酷くなってきた。

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本堂はしっかりしまってる。脇の入り口で呼び出したらええような事を書いて
たけどこの寒い時にと遠慮してしまった。
一旦屋根のあるとこまで戻ろう。

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ありがとうございました。